聴く人間はそれぞれの思い入れや好みもあろうかと思うが、
ましてやこのようなネットショップの評価の場で
再結成以前のアルバムと比較し評価するのは
なんの意味ももたないと考える。
デビュー当時からのアルバムもそれぞれに良さがあり、
個人的に好きではあるが、
今のANTHEMは解散前のANTHEMとは別格である。
格段に進化し続けている。
アルバムが進化しているというのではなく、
柴田氏率いるANTHEM自体が進化成長し続け、
常に新たな試みに挑戦し、
次のステップへの志しを感じる。
Heraldic Device
本作もANTHEMの新たな一面が現れた期待を裏切らない1枚だった。
各曲ごとのコメントはリスナーそれぞれのストライクゾーンが
皆異なると思うので控えるが、LIVEを大事にするANTHEMと
ANTHEM好きが融合できる楽曲が多いように思える。
そしていままでのLIVEでも十分熱くさせてくれたが
このHeraldic Deviceの楽曲が加算されることによって
LIVEの深さが確実に増されセットリストのバリエーションが
さらに隙間のないものになるように思える。
もう既に2011 Heraldic Device tourに参戦された方なら
このアルバムへの理解もたやすいと思う。
ある方のブログにもコメントがあったが
近年ヘビィメタル、ハードロックというカテゴリーのアルバムを
商業ベースに乗せリリースさせること事態が困難な状況の中
常に進化を続け、その揺るぎない信念で
リスナーを楽しませてくれるアーティストとして
ANTHEMはもっと称賛に値する存在として評価されるべきだと。
全く同感だ。
じつにANTHEMをこの1枚で語ることは極めて難しいと思うが
十分楽しませてくれるアルバムということには間違いない。
ANTHEMの意図する部分を意識し、
各プレーヤーのプレイクォリティの高さを感じながら
聴いてほしいアルバムである。
追記
YouTubeでPV“The Sign”も是非ご覧頂きたい。
[...]
なおこちらのアルバムよりも2011/12/7発売の
【HERALDIC DEVICE-デラックス・エディション】
のほうが未収録曲やライブ収録曲、DVD付となりお得なようだ。