生まれて初めて買ったジャズのレコードがこれでした。
1974年、この演奏の13年後の事です。
ジャズなどこれっぽっちも知らないブルース小僧が、
「ひとつジャズでも聴いてやるか。」と最初の1枚に選んだのがこのレコードでした。
赤いジャケットのプレステージ盤で、全くのジャケ買い。
針を落として驚いた。
ジャズってのはクールで知的なものと思っていたがこれほど熱い演奏があるとは。
一発で魅せられてしまった。
以来何千回聴いただろう。
そして何百回も思った。
「何としてもその場で聴いてみたかったなあ。」
その場にいたかったと思わせるライブはその後を通しても本当に少なく、
他には同じ年に録音されたヴィレッジ・ヴァンガードのエヴァンスぐらいです。
エリック・ドルフィーでジャズに入門した私は幸福だったと思います。
おかげで古いスタイルもアウトなやつも違和感なく受け入れる事ができた。
この録音がなければブッカー・リトルを知る事も出来なかったでしょう。
レコードと同じRVGのリマスターと聞いて買ってみましたが音質的にも充分満足です。
かつての私のように是非これでジャズに入門されることを。