グールド(グレン)
55
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- カテゴリ古典・バロック音楽
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グレン・グールド
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フランツ・リスト
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グレン・グールド
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Gould, Glenn
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曲目リスト

1	イタリア協奏曲へ長調 BWV971/ J.S.バッハ(ク゛レンク゛ールト゛:ヒ゜アノ)
2	パルティータ第1番変ロ長調 BWV825/ J.S.バッハ(ク゛レンク゛ールト゛:ヒ゜アノ)
3	パルティータ第2番ハ短調 BWV826/ J.S.バッハ(ク゛レンク゛ールト゛:ヒ゜アノ)
4	フランス組曲第2番ハ短調 BWV813/J.S.バッハ(ク゛レンク゛ールト゛:ヒ゜アノ)
5	フランス組曲第6番ホ長調 BWV817/J.S.バッハ(ク゛レンク゛ールト゛:ヒ゜アノ)
6	イギリス組曲第2番イ短調 BWV807/J.S.バッハ(ク゛レンク゛ールト゛:ヒ゜アノ)

商品の説明

ベスト・クラシック 100 No.19

(録音:1959年、1971年、1972年ニューヨーク、トロント)

グレン・グールドの演奏は、J.S.バッハに限らずすべてがユニークで大胆です。それも一本太い芯が通ったもので、そのために聴き手は新鮮な驚きとショックを受けるのですが、ここで聴けるバッハも絶妙といえる表現で彩られています。バロック時代に流行した様々な舞曲の性格が生き生きと浮かび上がり、作品のもつ即興性を鮮やかにとらえ、繊細な美しさで演奏しています。

【DSD マスタリンク゛/ ルヒ゛シ゛ウム・クロック・カッティンク゛】

※DSD(Direct Stream Digital)とは
:アナログ信号をデルタシグマ変調器で高速1ビットのデジタル信号に変換し、直接記録するレコーディング、マスタリング方式。
従来のCDに用いられているPCM方式に比べ、シンプルで自然な音楽信号が再現できるため、アナログ信号に近い、音楽の空気感までも再現できる。
「ベスト・クラシック100」では、前回(2000年)のシリーズリリース時に、音質向上のために全タイトルこの「DSDマスタリング」を採用しました。
今回もよりハイクオリティな音質を求めて全タイトル「DSD」と「ルビジウム・クロック・カッティング」を採用しました。

※ルビジウム・クロック・カッティング:とは
デジタル機器の基準となる信号をマスタークロックといいます。デジタルオーディオはハイビット、ハイサンプリングへと進化し、
ますます高性能化、デジタルデータも増加の一途をたどっています。そのデータを読み書きする時間精度はすべてこのマスタークロックの発振に依存しています。
マスタークロックは通常、時計などにも使用される水晶発振が使われていますが、その精度は10の-4から10の-6乗程度です。
近年のデジタルデータの大容量化にともない、より高い精度のマスタークロックが求められるようになり、プロの間では水晶発振にかわり、ルビジウムやセシウムを
クロック源に使うようになりました。ルビジウムの精度は10の-9乗と、水晶に比べて非常に高くなっています。このルビジウムのマスタークロックを使って、
高精度のカッティングを行うことで、マスターに忠実な音質が再現されております。

登録情報

メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
梱包サイズ ‏ : ‎ 14.2 x 12.4 x 1 cm; 99.79 g
メーカー ‏ : ‎ SMJ(SME)(M)
EAN ‏ : ‎ 4547366040128
時間 ‏ : ‎ 1 時間 16 分
レーベル ‏ : ‎ SMJ(SME)(M)
ASIN ‏ : ‎ B001FOSK2U
ディスク枚数 ‏ : ‎ 1

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- - 12,424位交響曲・管弦楽曲・協奏曲

カスタマーレビュー:
4.6 12個の評価

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い〜ぐる

DSDマスタリングの音は良かった

2020年3月5日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

イタリア協奏曲が聴きたくて色々な奏者のアルバムを比較試聴しましたが、やはりグールドが一番
良かったので購入を決めました。

ただし選択肢が三つ。SACDにするか、BSCD2にするか、DSDマスタリング＋ルビジウム・クロック・
カッティングにするか、です。勿論音質的にはSACDが断トツですが、残念ながら状態の良い出品は
8,000円近くしており断念。次善の選択としてBlue spec CD2とDSDマスタリングのどちらを選ぶかで
迷いましたが、BSCD2（JAN： 4547366272857）はマスタリング情報が無かったため見送ることに。

BSCD2はCD製造プロセスの改良で高音質を目指した物ですが、マスタリングが悪ければ宝の持ち腐れ
になりかねません。一つ前のヴァージョンであるBSCDには感心したことが余り無かった点も見送りの
理由の一つです。

それに対してDSDマスタリングの方（JAN： 4547366040128）はSACDのマスタリング技術が使われ
ており、加えてルビジウム・クロック・カッティングはCDのピットを高精度クロックでロックしながら
刻んでいくので音質の劣化が少なくて済みます。これまでJAZZでDSDマスタリング＋ルビジウム・
クロック・カッティングのアルバムを数多く購入していて外れが無かったことも選択理由となりました。

さて肝心な音質ですが、選んで良かった～！と言う感じです。グールドの演奏はさすがと言う他あり
ませんが、その音色を余すこと無く伸び伸びと再生してくれました。高音の伸び、音の立ち上がり、
音の余韻、低音の粒立ち、いずれも素晴らしく自然な音で、グールドの魅力にどっぷり浸れます。

ソニー・ミュージック・ジャパンがリリースした「BEST CLASSICS 100」シリーズの全タイトルは
この二つの技術が使われているそうなので、他のアルバムを購入する際もこのシリーズから選ぼうと
思っています。

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KeY

圧倒的

2014年9月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

何かを云う事も出来ない程圧倒的力に、唯聴き惚れるしかなかった。なにか、完全に近い世界にこころが投げ出されるような、畏怖まで感じさせる壮絶の作品。ピアノ芸術の頂点を、ここに、見出し得ると思う。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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えむえむ

お得です

2014年3月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

有名なイタリア協奏曲(鼻歌が聞こえる)もパルティータも入って、お得なアルバムだと思います。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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sasabon

唯一無二のバッハ像

2013年4月7日に日本でレビュー済み

大昔、レコードでしっかりと聴いてきた本アルバムを久しぶりに聴いています。
グレン・グールドの演奏スタイルや彼の奏法には多く識者が語っており、アマチュアのレビュアーの出る幕ではないのは十分承知しながらも書かずにはおれない衝動をかられる演奏群です。

「イタリア協奏曲」は1959年にニューヨークで収録されました。もう半世紀以上前になります。バッハの対位法をより明確にするため、ノン・レガートとでもいうべき奏法で各旋律線を浮かび上がらせました。左手と右手が呼応するが如く、堅牢な建築物に例えられるバッハの音楽構築の枠組みをこれ以上ないくらいに前面に押し出した演奏でしょう。
彼の演奏上の「うなり声」は必然のように伝わってきます。バロックの対位法で書かれた各旋律において、両手を使ってもまだ不足するパートがそれにあたるのでしょう。通奏低音のごとくに。

圧巻とでもいうべき第3楽章の「プレスト」は何時聴いても生理的快感に包まれます。どの演奏者ともくっきりと違います。そのスピードを事前に知っているにも関わらず、毎回驚かされ、引き込まれ、グレン・グールドの唸り声とは別の「唸り声」を上げそうになります。躍動感が溢れ、速いだけではなく、メリハリがあり、音楽の構造が伝わり、バッハが表現したかった音楽世界をより強く主張しているかのようです。演奏への賛否は当然あるでしょうが、真似すら出来ない超越した世界がここに広がっています。

「パルティータ第1番」「パルティータ第2番」は1959年にニューヨークで収録、「フランス組曲第2番と第6番」「イギリス組曲」は1971年にカナダのトロントで収録されたものです。「フランス組曲第2番と第6番」にしても「イギリス組曲」にしてもその演奏スタイルは全く変わらず貫かれています。他のピアニストの演奏とは全く違うからこそ、今日でも高く評価し続けられているわけですが。

なお、リーフレットの柴田龍一氏の解説は1996年当時のものを転載してあると書かれていました。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ボヘミャー

ブラームスのアルバムよりも、やわらかな、優しい印象。

2011年5月22日に日本でレビュー済み

ある演奏家（指揮者だったか）が、
"グールドほど美しい音で弾くピアニストはいない”、といっていた。

このアルバムの「パルティータ第１番サラバンド」などを聴くと、彼の言葉にすぐに賛同できる。
終わってほしくないというような（あるいは時間が止まったかのような）３分９秒。

「ゴールドベルク変奏曲」は、どちらの録音も非常に意識的で緊張感に満ちていて、
演奏家にとって運命的な重さ、大きさを感じさせるけれども、
このアルバムに収められている曲は、そういった対決姿勢ではなく、
こういってよければ、グールドの無意識がでている。

テンポの取り方も、極端に速かったり遅かったりすることのない、全体として正統的な設定。

ブラームスのアルバムよりも、やわらかな、優しい印象。
特徴的な彼のうなり声も、それほど聞こえてこない。
声で補足する必要がないくらい、ピアノが歌っているからだろう。

10人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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voodootalk

『ドロップアウト』以前

2010年11月23日に日本でレビュー済み

『イタリア・・』は1959年6月23-29日他録音。グールドが演奏会から『ドロップアウト』したのは1964年3月28日、シカゴでのリサイタルからである。かくて1982年10月4日の死の時までの18年間、彼はスタジオにとじこもり、自らの閉じた世界を構築していく。

このアルバムは言ってみれば『ドロップアウト』前の貴重なレコーディングと言うことができる。特にイタリヤ協奏曲ヘ長調BWV971は、その明るさもあってグールドにピッタリな曲である。動いて動いてしかたがない十指がとめどなく突っ走り、聴く者のシナプスをざわざわと動かしてくれる。

パルティータ第一番・第二番が1959年、第三番が1962年、第四番は1963年、第五番・第六番は1957年に録音されている。つまりグールドは5→6→1→2→3→4の順に7年もの月日をかけて取り組んだ事を意味している。イギリス組曲などは1973年スタートの録音であるからして最初に手がけたかった作品が本作だったことも予想できる。

バッハは10才の時に両親を亡くしている。そして最初の妻、マリーア・バルバラにも先立たれる。そして1721年12月、15才年下のケーテンの宮廷歌手だったアンナ・マグダレーナと結婚する。おそらくは明るい家庭生活を取り戻してくれた若妻に感謝の気持ちでいっぱいだったに違いない。それが、バッハのイマジネーションに火をつける。イギリス組曲・フランス組曲・パルティータはいずれも新婚早々に妻のために書いた2冊の『アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア小曲集』に由来するからだ。

フランス組曲・イギリス組曲ときて、なぜイタリヤ組曲といかないのか、が不思議ではある。『パルティータ』とは舞曲の組曲のことだ。ちなみに『イタリヤ組曲』というのはイゴール･ストラビンスキーの作品にある。

グールドはこのバッハの妻への愛に満ちた作品をいつものようにとつとつと弾いて見せる。グールドはいつも一度に8時間録音していたそうだが1時間以上ピアノに向かっていることはなかったそうである。あとはただ再生テープを聴き、最良の自己表現たるテイクまで試行を続けるのだ。それがとつとつと弾いているように聴こえるというのも面白い。

10人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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海岸の小石

グールドのピアノ演奏とは？

2022年9月15日に日本でレビュー済み

グールドのピアノ音楽は、
作曲家のピアノ作品を徹底的に構造的に解釈し、和声の分析を行い、
その和音上の関係性の中で演奏しているということである。
グールドはバッハのようなチェンバロ作品を、ピアノのために解釈し演奏したのであるが、
その中心にあるのは、ピアノでありながら強弱の変化がつけられないチェンバロのような、
音の強弱を無視した演奏方式を行う。
音色も単一なものとなり、ペダルを使わないノンレガート奏法が多用されることになる。
みなさんご承知の通り、グールドがバッハ演奏をする限り、
全てがそのようなものになっている。
ときおり彼のピアノの音は「真珠（またはダイヤモンド）のような」と形容されているが、
果たしてそうだろうか、私は大いに疑問である。
彼は単一なノンレガート奏法を駆使しているだけである。
粒ぞろいの音であるだけで、ピアノ音そのものだけでいうならば、さほど美しくはない。

つまり常に彼は頭で構造的な演奏をしているのだ。
彼の音楽には常に自分というものがあり、自分の解釈においてクラシック作品を分析し、
演奏しているようだ。言葉は悪いが、作曲家の作品を利用して
グールド自身の音楽を作ろうとしたと言えなくもない。
彼はスタジオで、つぎはぎだらけの録音テープを適当に繋ぎ合わせて、
自分の好みの録音演奏を創作した。
これはクラシック演奏家としてはタブーであり、聴き手に対して不誠実な態度である。
そのように彼の演奏には、常に我の強い自分が存在している。
つまり彼は、クラシックのピアノ演奏者というよりも、
グレン・グールドという人物が前面に出たピアノ表現者なのである。
長い間グールドの評価は誤ったまま喧伝されてきた。

そもそもグールドのバッハ演奏が卓越している、
という評価はどこから生まれたのだろう。
おそらくグールドを好む聴き手は、バッハではなくグールドが好きなのだろう。
そして、あまり多くのクラシック演奏を聴いたことがない人たちなのだろう。
「バッハ演奏はグールドが最高である」という評価はあまりにも的外れであり、
あきれるほど短絡的である。おそらくクラシック演奏に退屈してしまう人たちが、
ユニークで自由でスリリングなバッハ演奏が好きになるということなのだろう。
しかしグールドのバッハ演奏がバッハと言い切れるのか…？
彼のモーツァルトソナタの演奏がモーツァルトではないように。

最初に成功を収めたゴールドベルクの録音にしても、
もはやマリア・ティーポ、マレー・ペライア、ニコラ・アンゲリッシュの演奏は
はるかにグールドを凌駕している。
バッハ作品を聴きたければ、聴き手はもっと真剣にバッハ音楽に向き合うべきである。
より素晴らしいバッハ演奏は世にたくさんあるのです。

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バッハ:イタリア協奏曲/フランス組曲/イギリス組曲他

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