原作では、全く描かれていなかった生徒達との、心の交流が心地良い。
山嵐と一緒に、生徒のけんかに向かって行く場面や、ラストの別れのシーンでは、
涙があふれてくる。
退学がなんだ、元気を出せと、決闘状を突きつけるライバル校の番長や、
けんかで、怪我をした生徒を助ける女学生看護婦、
その女学生にほれて、たもとに恋文をさしこみ逃げる純情学生。
生徒達も皆、生き生きと描かれている。
そして、坊ちゃん役の中村雅俊さんをはじめ、
バイオリンを弾き、自転車を練習するハイカラなマドンナ役の松坂慶子さん。
武骨な山嵐役の地井武男さんをはじめ、はまりすぎの配役。
美しい松山の街並み。美しい人情。美しい物語。
現代では絶対作れない、古き良き時代の日本の名作です。
あと一つ。マドンナもいいですが、下宿屋の女中、小夜ちゃんを演じた
五十嵐めぐみちゃんが、いい味だしてます。♡
坊ちゃん [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | 地井武男, 松坂慶子, 湯原昌幸, 前田陽一, 中村雅俊, 米倉斉加年, 大滝秀治, 岡本信人 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 32 分 |
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メーカーによる説明
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あの頃映画 「坊ちゃん」 [DVD] | 坊ちゃん [DVD] | |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
29
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価格 | ¥2,528¥2,528 | — |
製品仕様 | DVD | DVD |
発売日 | 2011/12/21 | 2008/11/27 |
商品の説明
新鮮でユニークな感覚、原作の精神を生かした「坊っちゃん」の決定版。
日本の青春ここにあり!痛快爆笑喜劇!
●松竹大船調の喜劇に独自の才覚を発揮!優れた傑作を遺した前田陽一監督作品、待望のDVD化!
●正義感あふれるさわやかな“坊っちゃん”を当時人気絶頂の中村雅俊が好演。
●マドンナに松坂慶子、地井武男、米倉斉加年など実力派キャストが脇をかため、新鮮でさわやかな青春映画。 <ストーリー> 明治39年。ご存知坊っちゃんこと近藤大助は東京の物理学校を卒業、中学の数学教師として勇んで四国は松山にやってきた。愛媛県立松山中学校には、校長(狸)、教頭(赤シャツ)をはじめ、ひとくせもふたくせもある奴らばかり。東京から来て初めて教壇に立つ大助は、ここの生徒たちにずいぶんと手こずる。ある日、大助はひょんな事からビックリするような美女と知り合った。彼女こそ、町中で美人で才女と噂の高いマドンナであった…。
「親ゆずりの無鉄砲で、子供の時から損ばかりしている。・・・」の書き出しで有名な永遠の名作青春文学を、戦前・戦後を通じて、五度目の映画化。
<松竹・文学座提携作品>
「男はつらいよ 寅次郎と殿様」(19作)と併映 動員140.2万人・配収8.2億円
HDテレシネのニューマスター版
バリアフリー再生機能付き(日本語字幕)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988105059153
- 監督 : 前田陽一
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 32 分
- 発売日 : 2008/11/27
- 出演 : 中村雅俊, 松坂慶子, 地井武男, 米倉斉加年, 岡本信人
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 松竹
- ASIN : B001FR1OWU
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 279,267位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月16日に日本でレビュー済み
うらなり役の岡本信人の印象が強烈に残っている。想えば、以前、本映画を視たようだ。岡本信人という役者を知ったのは本作のうらなり役。記憶の片隅に追いやられていたが、米倉斉加年の赤シャツ、地井武男の山嵐も想い出した。主演の中村雅俊、マドンナの松坂慶子のことはすっかり忘れていた。
学生の頃、先輩から漱石の作品で何が一番好きか問われた際、「坊っちゃん」と答えたら怪訝な顔をされた。夏目漱石の作品を読むと、文章から機嫌の悪さが伝わって来る。三角関係に悩んだ人でなければ入り込みづらい作品も多い。中でも唯一「坊っちゃん」だけはテンポよく痛快。
漱石作品に出てくる女性はつかみどころがない。漱石が女性をそのように見ていて、そう書いたのだろうが、どんな顔か想像もつかない。松坂慶子はマドンナを演じるのに、ちょうどいい年頃20代半ば。
学生の頃、先輩から漱石の作品で何が一番好きか問われた際、「坊っちゃん」と答えたら怪訝な顔をされた。夏目漱石の作品を読むと、文章から機嫌の悪さが伝わって来る。三角関係に悩んだ人でなければ入り込みづらい作品も多い。中でも唯一「坊っちゃん」だけはテンポよく痛快。
漱石作品に出てくる女性はつかみどころがない。漱石が女性をそのように見ていて、そう書いたのだろうが、どんな顔か想像もつかない。松坂慶子はマドンナを演じるのに、ちょうどいい年頃20代半ば。
2012年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地井さんの訃報を聞いていてもたってもいられず購入。
大好きな映画です。
地井さんの男らしい山嵐、惚れ惚れします。
無鉄砲ぶりがかわいい主演の中村雅俊さんも、
イヤミな色男がハマりすぎな赤シャツの米倉斉加年さんも、
いつもおじいちゃんか校長先生な大滝秀治さん、
うらなりの岡本信人さんも野太鼓の湯原昌幸さんもドンピシャ。
皆さん憎らしいくらい芸達者です。
まさに最近の若い世代とは役者が違うという感じ。
松山の風景も切ないほど美しく、気骨のある旧制中学の生徒達も最高です。
70年代はまだ戦前の日本が垣間見える映画が撮られていたように感じます。
本当にその時代に行って撮ってきたかのようです。
マドンナのキャラクターを現代女性らしく膨らませたり
原作と違う点もありますが、
肩の力を抜いて古き良き日本の風景を堪能できます。
ずっとTVの録画を見ていたので、
シネスコサイズでの収録が嬉しいです。
それにしても原作のキャラクター造形は現在でも十分通用しますね。
夏目先生恐るべしです。
大好きな映画です。
地井さんの男らしい山嵐、惚れ惚れします。
無鉄砲ぶりがかわいい主演の中村雅俊さんも、
イヤミな色男がハマりすぎな赤シャツの米倉斉加年さんも、
いつもおじいちゃんか校長先生な大滝秀治さん、
うらなりの岡本信人さんも野太鼓の湯原昌幸さんもドンピシャ。
皆さん憎らしいくらい芸達者です。
まさに最近の若い世代とは役者が違うという感じ。
松山の風景も切ないほど美しく、気骨のある旧制中学の生徒達も最高です。
70年代はまだ戦前の日本が垣間見える映画が撮られていたように感じます。
本当にその時代に行って撮ってきたかのようです。
マドンナのキャラクターを現代女性らしく膨らませたり
原作と違う点もありますが、
肩の力を抜いて古き良き日本の風景を堪能できます。
ずっとTVの録画を見ていたので、
シネスコサイズでの収録が嬉しいです。
それにしても原作のキャラクター造形は現在でも十分通用しますね。
夏目先生恐るべしです。
2016年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一番映えそうな物語の一部・箇所を映画化したのかなという気がします。
2018年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あの頃映画「坊ちゃん」
夏目漱石がどう思うか。そのレベルの映画。脚本・監督によるとこの程度となる。
夏目漱石がどう思うか。そのレベルの映画。脚本・監督によるとこの程度となる。
2016年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
躍動感がある内容で、ホロリともさせられ、良かったです。いい購入をしました。
2010年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔にTVでこの映画を見たのですがついにDVD化されたので購入しました。
原作を読んだことがなくこの映画が始めての坊ちゃんだったのですが
まさに爽やか青春ですね。
後に原作も読みましたけどこの映画はおおむね原作通りですね。
原作を読んだことがなくこの映画が始めての坊ちゃんだったのですが
まさに爽やか青春ですね。
後に原作も読みましたけどこの映画はおおむね原作通りですね。
2008年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1977年公開作品で、血気盛んな坊ちゃんを演じるのは、若き日の中村雅俊。
深く親しまれている原作は、度々映画化されているが、本映画作品は、かなり現代風のアレンジが加えられている。
特に印象に残るのは、赤シャツと野だの、すっとぼけた陰湿ぶりだ。
このネチネチとした態度は、原作よりも、ずっといやらしくて、大変面白い。
山嵐は、思った以上に質実剛健で、正義感が強い。
原作では、当初山嵐は、坊っちゃんにとって、敵なのか味方なのか分からない。
本作品では、そういう面は無く、こんな形でうち解ける事になるのは、現代風テイストだ。
坊っちゃんの布団に、大量のいなごが入れられる場面は、観る前から期待したが、もっと派手にやって欲しかった。
ただ、うらなりの送別会での、鉄道数え歌を歌った「盛り下がり」具合は、見事だ。
最後の乱闘騒ぎは、なかなかの迫力だ。
ただ、本作品のクライマックスは、原作の様な悲壮感は無い。
むしろ、原作とは大きく異なり、ハッピーエンドの、感動物語となっている。
こんなアレンジは、安っぽいと感じられるかも知れないが、原作の現代風解釈として、面白いと思う。
あまり、文学の香りは高くはない。
それでも、何より、楽しい作品に仕上がっている。
深く親しまれている原作は、度々映画化されているが、本映画作品は、かなり現代風のアレンジが加えられている。
特に印象に残るのは、赤シャツと野だの、すっとぼけた陰湿ぶりだ。
このネチネチとした態度は、原作よりも、ずっといやらしくて、大変面白い。
山嵐は、思った以上に質実剛健で、正義感が強い。
原作では、当初山嵐は、坊っちゃんにとって、敵なのか味方なのか分からない。
本作品では、そういう面は無く、こんな形でうち解ける事になるのは、現代風テイストだ。
坊っちゃんの布団に、大量のいなごが入れられる場面は、観る前から期待したが、もっと派手にやって欲しかった。
ただ、うらなりの送別会での、鉄道数え歌を歌った「盛り下がり」具合は、見事だ。
最後の乱闘騒ぎは、なかなかの迫力だ。
ただ、本作品のクライマックスは、原作の様な悲壮感は無い。
むしろ、原作とは大きく異なり、ハッピーエンドの、感動物語となっている。
こんなアレンジは、安っぽいと感じられるかも知れないが、原作の現代風解釈として、面白いと思う。
あまり、文学の香りは高くはない。
それでも、何より、楽しい作品に仕上がっている。