シークレット・サンシャイン [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, 吹き替え, 字幕付き, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | チョン・ドヨン, イ・チャンドン, ソン・ガンホ, チョ・ヨンジン, キム・ヨンジェ |
言語 | 日本語, 韓国語 |
稼働時間 | 2 時間 23 分 |
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商品の説明
―『スキャンダル』チョン・ドヨン×『グエムル 漢江の怪物』ソン・ガンホ主演!
世界中に驚嘆と喝采をもたらした、魂をゆさぶる感動作!―
ヴェネチアを熱狂させた『オアシス』から5年――カンヌを皮切りに世界中が奮えた、さらに深化するイ・チャンドン監督の映画美学。
最愛の人が突然、目の前からいなくなったとき、その悲しみを救うことができるのは<何>なのか? 『シークレット・サンシャイン』は、ある女性の魂の救いをテーマにした珠玉のラブストーリーである。最愛の人を失ったシングル・マザーが陥る絶望、その悲しみを受け止めることしかできない不器用な男との愛と再生。
悲しみが狂気に変わるとき、人はどうすればいいのか――、本作品はすべての≪大切な人≫を持つ人々が陥るかもしれない究極のシチュエーションに、毅然としながらも温かく真摯な態度で答えていく。観た後、まるで心が陽射しに包まれたような気分になり、不思議と悲しみが浄化されていく…リアルに心に浸透していくその効果に驚く人も多いはず。
■ストーリー■
シネ(チョン・ドヨン)は事故で亡くなった夫の故郷で再出発するため、息子(ソン・ジョンヨプ)とソウルからミリャンに引っ越して来る。車が途中で故障しレッカー車を呼ぶと、自動車修理工場を営むジョンチャン(ソン・ガンホ)が現れる。
彼の好意でシネは無事にピアノ教室も開き、順調に新生活を送っていたが、ある日息子が誘拐され……。
■特典■
音声解説付:イ・チャンドン監督、チョン・ドヨン、ソン・ガンホ、映画評論家イ・ドウジン
特典ディスク:密陽行く道(ナレーション:チョン・ドヨン)/対談(イ・チャンドン監督×映画評論家イ・ドウジン)ほか
(C)2007 CINEMA SERVICE CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED
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登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語, 韓国語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988131908258
- 監督 : イ・チャンドン
- メディア形式 : 色, ドルビー, 吹き替え, 字幕付き, ワイドスクリーン
- 時間 : 2 時間 23 分
- 発売日 : 2009/1/1
- 出演 : チョン・ドヨン, ソン・ガンホ, チョ・ヨンジン, キム・ヨンジェ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 5.1), 韓国語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : エスピーオー
- ASIN : B001H1FXFS
- ディスク枚数 : 2
- Amazon 売れ筋ランキング: - 86,279位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 8,027位外国のドラマ映画
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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多くの皆さんと同じように、「陽射し」は救いのメタファーとして受け取っています。
「救いの秘密」とは一体何なのだろうと考えながら鑑賞しました。
慣れない土地で車が故障し、動けなくなった主人公シネ。
そこへやって来て、道を教えつつシネを密陽(ミリャン)という街まで連れて行ってくれる自動車修理工場を営むジョンチャン。
その道すがら、陽の射した明るい風景にタイトル「密陽」の文字が浮かびます。
人生の停滞したシネにとって、ジョンチャンは光差す道を示してくれる救い手(陽の光)であることが、
このアバン部分で示されていると思います。
(密陽という言葉の意味について、ジョンチャン自身は 「考えたこともない」と言うくだりが何とも可笑しいですね^^)
この陽射しの、なんと俗な姿をしていることか・・・。
空気は読めないし、頼りになるのかならないのか全くワカラナイ上に、下心で寄って来るようにしか見えない。
ことあるごとに要らぬおせっかいを焼いてくるジョンチャン(ソン・ガンホがイイ味出してますよね)を、
シネはことごとく無下に扱ってしまいます。
シネの弟にも「あなたは姉のタイプではありません」とバッサリ言われてしまいます。
救いは、必ずしも理想のカタチをとって現れるわけではないのですね。
そんな不恰好なカタチをした救いは、最初から最後までシネのそばに寄り添っていました。
手を伸ばせば届くところにあるのに、シネはそれに気付くことができません。
そしてどんどん不幸になって行くことになります。
なぜ気付けないのでしょう?
シネは、不幸な境遇にあっても同情されまいとして、一人で立派に毅然として生きています。
美しい態度に見えますが、一方では見栄っ張りで、実のところかなり思い上がった人物としても描かれていると思います。
見栄っ張りの描写はそのままありました。それがさらなる不幸を招く原因になっています。
また、殺人犯に赦しを与えに行ったら、先に神に赦されていた為にやるせない絶望にとらわれる場面は、
宗教の矛盾と同時に、シネの思い上がった一面をも描写していると思います。
(最悪の不幸に見舞われたシネに感情移入しているので、どうしても宗教の理不尽さだけに目が行きがちですが・・・)
赦しを与えに行く、という行為自体がかなりの思い上がりに見えます。わざわざ行かなくても・・・という台詞もありました。
そもそも真の意味で赦せるなら、先に神に赦されていようが、犯人が自分で勝手に赦されていようが関係ないはずです。
無宗派(アンチではない)で、さらに器の小さい私は、犯人に対してハラワタ煮えくり返りますが、
宗教のいう赦しとは、そういう絶対的な赦しの事ではないのでしょうか。
ここでシネが憤りを感じている神サマというものは、そもそも始めからすでに全てを赦しちゃってる存在でしょう。
結局シネは、自己満足によって救いを得ようとしていたのではないでしょうか。
だから自分に満足な救いを与えてくれない神を、宗教を、シネは許せず復讐しようとします。
さもありなんとも思えます。身勝手で利己的な行動にも思えます。
その結果、一人でカラ回りしながらますます惨めに落ちて行くシネ。
だけどジョンチャンは見放しません。
馬鹿で不器用だけど、いつだって優しく見守ってくれています。
救いはいつだってそこにあるよシネさん!
シネは、そして私達は、どうすればこの救いに気付くことができるんでしょう?
物語の最後、ジョンチャンはシネの為に鏡を持ってあげます。
鏡にはシネが映っています。
シネはジョンチャンと自分自身の姿と正対しながら髪を切ります。
カメラはカットを割らずにそのまま、何の変哲もない庭の隅っこの陽だまりを映して静かに幕が下ろされます。
シネはすぐそばにある救いに気付くことが出来たのでしょうか?
この先希望を持って生きていくことが出来るのでしょうか?
私は爽やかな気分で見終えることが出来ましたが、答えを得たわけではありません。
人によっては暗い気持ちで見終わる事になるのでしょうか。
この映画の要素ひとつひとつが、観る人の考え方や心のありようでどのようにも受け取れる凄いバランスで成り立っています。
色んな見方ができるように奥行きをもって作られた作品なのだと思います。
判らなかったりつまらないと感じても、それで良いのだと思います。
そしてソン・ガンホの一人カラオケ姿が、いつまでも頭を離れません。
絶望の淵から見える光の、何と場違いな空気を発していることか・・・。
この皮肉と微笑ましさが、観念的で重くなりがちなテーマのなかで、何とも言えない味わい深さを与えてくれます。
私にとっては、いつまでも心に引っ掛かったまま残る作品となったようです。
これはそこから這い上がろうとする女性の奮闘記。
ー密陽ー
今作の原題であり、舞台ともなる韓国の地方都市。
それは主人公が目指した永遠の地。
映し出される美しい画は、哀しみも優しさも
全てを封じ込めて
観る者を彼の地へ誘います。
果たして神は彼女に救いの手を差し伸べるのかー
スクリーンを越えて、あなたが答えを探しに出掛けてください。
子供の声も聞かせない犯人に対して、言われるがままお金を払ってしまうというのが理解できない。
どうしたらいいのかわからなくてソンガンホに頼りに行ったのなら、一人カラオケしてるのを見たくらいで引き返すか?
ものすごい傑作と言われていたので観ましたが、残念です。
行き場のない気持ちを抱えているときに、見守ってくれる人がいれば、またやり直せそうな・・・
暗いストーリー展開ですが、少し希望が持てる終わり方でした。
評判がよかったので、みてみました。「シークレット・サンシャイン」とはいったいどんな意味なのかと思って。
シークレットサンシャインの意味は韓国の密陽(ミリャン)市の名前を英語に直したものでした。
主人公の未亡人のシネは残された息子のジュンと二人で密陽市に引っ越してきます。
乗っていた自動車が故障して、小さな修理会社の社長ジョンチャンがレッカーしにやってきたところから知り合いになります。
未亡人だと哀れまれることにシネは虚勢を張り、自分が金持ちであると誇示するため不動産投資をしようとしていることを周囲に吹聴します。
それが悲劇を生みます。本当にお金持ちであると思い込んだ犯人により息子のジュンは身代金目的に誘拐され、帰らぬ人となりました。
嘆き哀しむシネ。その心痛のシネを救ったのは宗教でした。しかし・・・・
という話でした。確かに宗教の問題点への指摘は鋭いと思いました。しかし、この点だけで2時間以上は長すぎる。
盛り上がりもなく突然、映画は終わります。ポカンとしました。ラストの場面も全然なんの意味なのかわかりませんでした。
この映画は何を言いたかったのだろうかと?
シークレットサンシャインの意味って密陽(ミリャン)という意味だけなのか?
シークレット・サンシャインの意味についていろいろ考えてみました。
そして他の人の感想を読んでやっと理解しました。
シークレット・サンシャインというテーマについて語るにはこの長さが必要だったのです。
私にはわかりにくかったですが、いい映画です。
DVDをみた翌日になって、この映画のことを考えると涙が止まりません。
長いと思っていた上映時間も、見返してみると各場面が本当によく計算された構成になっています。
シネは悲惨な事件に巻き込まれます。しかし、その一方で、いつも暖かい陽射し(シークレットサンシャイン)につつまれていたのです。
しかし、彼女はそのことに全然気づいていません。
将来、彼女が気づいてくれいるといいのですが・・・。
この映画の注目点
1)陽射し
映画の中で太陽の陽射しがいつもあたっています。いい感じの陽射しが当たっている時間が短いために監督は撮影に苦労されたそうです。
薬局の女性が神の愛を陽射しに例えて説明します。別に陽射しに感謝しなくても、気づいていなくても、おかまいなしに陽射しはいつも暖かくシネをつつんでいます。
2)シネ役のチョン・ドヨンの演技。
演技がうまいです。この役はかなり難しく、人生に疲れた中年女性、艶かしい女性、宗教にはまった女性、精神が病んでいる女性等を演じ分けないといけないのですが、どれもうまく演技されています。
3)ジョンチャン。シネに親切にしています。本当にいいヤツですがお調子者で馬鹿です。
そしてシネの心理をぜんぜん理解できていません。この人はずっとこんな感じなんでしょうね。彼女への気持ちはいつも秘められています。
4)宗教(キリスト教)
韓国では人口の3割がキリスト教徒であり、大変さかんです。ちなみに日本では1%程度。
途中で宗教の問題点(正確には人間が不完全であるために、それが問題となってしまう点)が出てきます。宗教を批判しているようにもみえますが
映画全体でみると、宗教を持たない視点でも理解できますし、宗教的な観点からも理解できるようになっています。
このお話全体が神の采配であると考えることもできるようになっています。
5)日本社会と韓国社会の違い
どうも韓国では、自分の利益や見栄や、身を守るために若干ウソをついてもかまわないという考えがあるようです。
また、警察は日本人が思っているほどにはあまり信用されていないようです。
ジョンチャンもそうですが、韓国は社長がものすごく多いです。どんなに小さな会社でも、みんな社長になりたがります。
これも見栄なんでしょうか。
6)弁論教室
日本ではあまり聞きませんが韓国には子供向きの弁論術の教室(塾?)があるようです。韓国の教育熱は大変なもので、その表れだと思います。
子供に少しでもよい教育を受けさせようと韓国の親は必死です。
7)弁論教室の経営者の娘(中学3年)
重要な場面に何回も登場してきます。
8)精神病院
終わりのほうでシネは入院します。それは精神病院でした。
胸が痛く、苦しすぎる物語の最後、わずかに この生きて行くことの虚無の日常。
すがるもの なんて もう何もない 何もないはずなのに 柔らかな光 だけはそこに在る。
こんな 苦しくてやさしい 映画を造れる 監督とプロデューサーは日本に、いや他には居ない。
凄すぎる チョン・ドヨンの演技。
そして、柔らかな光とともにいる ソン・ガンホ。
すばらしい。