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前回の「とある魔術の禁書目録」の3つの話の続きがメインになります。収録された3つのうち2つが、「御坂美琴のかなり苛酷な大問題」の解決編に当たります。
残りのひとつは、「エンジェル・フォール」という大魔術が引き起こす物語の初編になります。前半2話についてのみに説明を絞ります。
「とある魔術の禁書目録」をアニメのみ単品で見ている限りは、視聴者にとって、なんだか、ぶっ飛んで複雑になってしまった状況を、上条が、また、解決するんだなあ、ああ、解決したよ。という感じで終わってしまうかもしれません。もしも自分が「とある科学の超電磁砲」を知らないままだったら、評価は 星4 くらいです。
御坂美琴の事情を知っていれば印象が変わってきます。「レールガン」原作コミックの4, 5巻によって描かれた、御坂美琴と御坂妹との出会いを知っていれば、「とある科学の超電磁砲」の流れからすれば、いよいよ一つの大きな決着がつく物語になっています。
この事件を解決後、上条の病室を去る御坂に対して、上条がかけた言葉があります。別に「とある魔術の禁書目録」だけを見ていても、十分に印象的だと思います。ただ、御坂美琴の側の事情を理解したのち、もう一度、この「とある魔術の禁書目録」第5巻を見直したところ、
上条が御坂に対してかけた言葉の印象、というか、重みが、はっきりと倍増したように感じられました。
これは素直にすごいことだと断言できます。
「とある科学の超電磁砲」で2010年10月末に、OVAの製作が確定していますが、それが完全オリジナルでなく、この「御坂美琴が関わらざる得なくなった、苛酷な大問題」の発端を描くものならば、非常に興味深い作品になる可能性があると思っています。
話が少し違いますが、この前半の２話が、上条とアクセラレータの初めて邂逅する物語でもあります、「とある魔術の禁書目録」第２期がはじまることですし、これが後々、関係しそうな予感はします。
（原作小説ファンには申し訳ないですが、私は原作小説を読んでいません。ただ、小説の面白さと、アニメーションの面白さの本質は、奥深いところで、はっきりとした違いがあると考えているので、原作小説は絶対視していません）
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