アニメの第一話を見た段階で、
サントラが出たら絶対買おうと決めていました。
こうして実際にCDとしてまとまった曲たちを改めて聴くと、
「素晴らしい」の一言。
一曲あたりの曲の長さは決して長くはありませんが(大体2分弱)、
どれもクオリティの高い曲ばかりです。一度聴いただけでは、
ちょっとアニメのサントラだとは分からないかもしれません。
美しくも切なく胸を打つ旋律。どの曲にも、いい意味で、
どこか儚さと危い雰囲気が含まれている気がします。
アニメの登場人物・関口及び久保の書く
小説世界を表現するキーワードとして、
「幻想的な不条理感」という言葉が出てきましたが、
このサントラの音楽も、なんだかその言葉がしっくりきます。
曲のタイトルも、「蒼月」「十六夜」「帝銀」等、素敵なものばかり。
アニメ自体も個人的にはなかなか良質な出来だと思いますが、
ストーリーの雰囲気や映像にぴったり合った音楽の効果も、
大きかったのではないかと。
歌詞カードに曲の解説を入れてもらえたら、尚良かったのですが。
それを差引いても星五つです。