今までのアルバム(ミュージック〜ジェネシス)は
いわゆるファミコンサウンドの音楽がユニークだから聞いていた。
何だか聞き覚えのある懐かしい音運び、限られた音のなかで作りこまれたサウンド。なんて面白い音楽だろうか、ってな感じで。
今回のクッキングはそんな斜めから見た評価をしなくても、チップチューンというジャンル内だけではなく音楽として“素敵”な一枚だと思う。そのコンセプチュアルな世界観は相変わらずなのに、なんともオシャレでハイセンス。言葉にすると本当に安っぽいが、ちょっと重低音を聞かせて聴いたりしたら本当にノックアウト。
一番お気に入りなのは「ワン!ダフル・チョコレート」。2009年バレンタインに女の子に聴いて欲しい曲ナンバーワン。安っぽい“あなたが好き”ラブソングよりぜひこの曲をかけてチョコ作りをして欲しい。