1stのガレージっぽいサウンドをさらに深化させた2ndはレイザーライトの一つの到達点だったように思う。
それに対して今作は様々なギミックを投入し、音のバリエーションと厚みを増やした、良くも悪くも正当な進化を遂げた作品。
同じ路線の繰返しを避けようとすると必然的にこういう音になるかも。
1stや2ndと比べると仰々しく大げさな感じが好き嫌いの分かれるところかもしれない。
vo.ジョニーの私生活同様かなりゴージャスな作りになっているので前作のようなタイトなバンドサウンドが好きな人には×。
しかしボトムがしっかりし、表現力の増したヴォーカルは力強い成長を感じさせてくれる。
聴きどころは、
新機軸のリードトラック「1. ワイヤー・トゥ・ワイヤー」
自身のことをアップテンポで歌った「4. タブロイド・ラヴァー」
UKナンバー1に輝いた「8. バーバリー・ブルー・アイズ」
などなど。
日本での知名度を考えて、日本版の発売がずいぶんと遅れたのが気になる。
とりあえずはじめての人が日本版を買うならDVD付を。