3rdアルバム『Castle In The Air』から、『Twisted Colors』『Fan Fiction』を経て1年半ぶりのアルバムが完成した。ポップな曲はより輝きを増し、切ないメロディはより悲哀をおび、疾走感のある曲はよりロックに、美しいメロディはより洗練され、すべての楽曲がよりスタイリッシュに、よりパーフェクトに纏められている。完成度の極みとは、まさにこのことである。現在の最先端のサウンドでありながら、どこかノスタルジックなテイストを残しているところは彼等の音楽的ルーツに対するリスペクトの現れであろうか…。世代を超えた魅力、それOCEANLANEのサウンドの醍醐味である。本作には、2008年3月にリリースされたシングル『Twisted Colors』から“I May Be”が収録されている他、先行シングルからも2曲収録。さらに、初回限定盤はスリーブケース付で未発表のボーナス・トラックが2曲追加収録されている。これは、彼らの熱心なファンに対するリスペクトである。早くCDを手に入れた人に、プレミアを捧げる…。彼等のライブに足を運んだ人であればわかるであろう、彼等がライブハウスでファンに対応する時にどれだけ時間を費やすか…。New Album『CROSSROAD』それは彼等の新しいスタートであると同時に、いままで支えてくれたファンに対するリスペクトの表れなのだ。
このアルバムには度肝を抜かれました。 何といっても捨て曲がない!! 最初の「Standing On My Side」から「おっ!」と思わせてくれます。 そこから「Shine On Me」「I'll Be Around」と明るい歌をつなげています。 さらに「I May Be」とOCEANLANE屈指の名曲(と思う)をはさんでアルバム中盤では「Enemy」などちょっとダークな曲を織り交ぜながら美メロ曲「Look Inside the Mirror」を挿入しています。最後にちょっとほっとするような曲「Where Do We Go?」で終わってます。ボーナストラックも聞く価値ありです。 すべての曲がお勧めなのですが個人的前半4曲、特に「I'll Be Around」がお勧めです。聞いていると広がる大空と大海原を連想させてくれます。ドライブなんかにはぴったりなんじゃないでしょうか。
改めて、突き抜けるようなポップ・ロック・アルバムです。 まず一曲目からして抜群のメロディーと真っ直ぐなバンドサウンド。 全くといっていいほど、気をてらわない堂々としたスタート。しかもそれが数曲続く。 中でもこのアルバムのキー曲だと思われる「Shine On Me」の上がり調子は素直に元気になる。 「Lights Up My Soul」では打ち込みも使っていたりとますます鮮やか。 で、穏やかな「Enemy」を挟んで、そこからまた唸るようなポップの応酬。 このアルバムでは唯一かな?ひねたメロディーが印象に残る「When Did I Say I Had Enough」をブレイクダウンとし、 その後は再び前半と同じような陽性のビートとアンサンブルで果敢に攻めて行く。 最後にシリアスさを感じさせる「Where Do We Go?」できっちりと締めくくる、といった構成になっている。
この隙のなさは凄い。この後にボーナストラックが2曲入っているわけだが(これらは完全にアルバムとは切り離している。「Ghost Of a Man」は結構ダウナーな曲。テンポは速い。) それを含めても完璧なアルバム構成である。リスナーのことを研究しているのか?と思うほど聴きたいタイミングで聴きたい曲が流れてくるし、 何よりも非常に丁寧な流れである。サウンドメイクを含めても。 ポップなアルバムという最大のテーマ(おそらく)を、これ以上ないという形で見事に聴き手に提示してくれている気がしました。