SCLLヴォーカル大坪加奈による新ソロ・プロジェクト。 ブリストル~ベルリンな湿度のあるビートと、妖しく美しい歌。 気だるく空気を濡らす密室のベッドルーム・ダンス・ミュージック。 2008年、結成10周年を迎え、アルバム『ISOLATION』と『PURPLE』を連続リリースしたSpangle Call Lilli Line。NINI TOUNUMAは、そのSCLLのヴォーカリスト、大坪加奈による変名プロジェクトだ。NINIという名は大坪の誕生日=22日から名付けたという。本作は、彼女が数年前から少しずつ録りためてきた楽曲をコンパイル、ファースト・アルバムとして仕上げたもの。ブリストル~ベルリン的な湿度のあるビートと、ベッドルーム・レコーディングならでは「妖しさ」を秘めた美しく、儚い歌声。それはまるで、ヨーロッパのどこかの街、どこかのクラブで、気だるく空気を濡らす密室のダンス・ミュージック。ポーティスヘッドやマッシブ・アタック、あるいはバーバラ・モゲンスタインやラリ・プナら北欧エレクトロニカ勢にも通じる、洗練された都市のリズム。あのSCLLがクラブ・ミュージックをやったら?―― まさにそんな音がここにある。