今年1番の第9新譜と大いに期待して聴き始めたが、全体的にもうひとつだ。
録音が悪いのかもしれない。
演奏自体は、スマートぶったものではなく、スケールも大きく骨太な演奏なのかもしれない。しかし、それは伝わってこなかった。去年のベスト第9だったザンテルリング盤と同じレーベルの輸入盤でもあり、実力者プレートルの演奏だけに期待するなというほうが無理だろう。
第1楽章は、最初抑えているのかとも思ったが、どうやら実際の演奏とは懸け離れた音しかないようだ。第2楽章は、それなりに推進力もあるが、第3楽章は神経質に聴こえた。フィナーレは、耳を澄ましてみれば悪い演奏ではないようにも思うが、このレベルであれば他にもいくらでもある。
以上の感想は、評者の再生機の問題が大きいかもしれない。ともあれ残念!