久々に胸が熱くなるロックを聴いた気がした。
音楽的な意味でリズムがロック、歌詞はポップス、というようなポップロックでもなく、
痛々しいナルシスティックなロックでもない。
文字顔だけのとってつけたような内容のない歌詞でもない。
なんだか、マラソンで転けて膝から血を流していても、走り続けるランナーのような。
そこには媚びもなく、嫌みもなく、賞賛されたり、批判されるような他者の視線もなく。
ただ、自分の中の震える小さなものに惑いながらも自分に向き合う力強さがあふれている。
自分の道が暗く影の落ちたものにみえたとしても、それは背に光を受けているからこそ。
そんな風に弱さと向き合える彼らに、両足に込める力を分けてもらえた気がします。