発売になりましたが、結構いい感じの製品です。
まず、この製品ですが、
■ 英語版シンガー
■ 日本語版シンガー
の双方が用意されています。(つまり、リン・レンの使い分けと同じです。)
基本的に、英語は、Primaのように英語入力に対応しているので、フツー
に英語の歌詞の歌を歌えます。アメージング・グレースだと
【 a maiz ing grace 】
と言う日本語ボーかロイド製品ではまず発音に無理があった部分がフツーに
出きるようになっています。
ボーかロイドはノートの単音の発音しか載せれないので工夫は必要ですが
それでも英語の歌詞を日本語ボーかロイドで行うのは
【 カタカナ英語 】
なので難しい部分が多かったのも事実です。
そして、この製品では、CVシリーズの流れを組む 【 日本語 】 も
使えます。つまり、これはカナやローマ字で入力できるモノで日本語がネ
イティブで使えるモノです。この2つの共存により、
【 英語の歌詞を含む邦楽を作りやすくなった 】
と言う事でしょうか。
とりあえず、トラックを2つ作って英語パートと日本語パートで作り分け
た方が発音の繋がりで音が濁らなくていいと思いますが、通常のシンガー
切り替えでもそれは可能です。
この製品では、今までのCVシリーズにも応用が効きそうなTipsの小冊子
がついており、結構便利なのもポイントが高いです。
軽く32分音符のアルペジオとかをデタラメな日本語を打ち込んで歌って
みて貰ったのですが、
【 音自体はかなり繋がる 】
ようで、完成度が高い気がしました。
ジェンダーファクター(フォルマント)の調整やピッチ(音階変更)で
声が変わるので自分の好きな声で歌ってもらえるのがこのシリーズの特徴
で、シンセのボコーダのようなロボボイスも単体で作れます。
このシリーズは、シンガー部分が追加される製品で基本的には
【 VOCALOID 2エンジン 】
と編集用の
【 VOCALOID EDITOR 】
の構成になっているのですが、製品の特性上
【 VOCALOID 2の製品はリリース順にインストールする必要がある 】
ので、CVシリーズだと、
初音ミク → 鏡音リン・レン(act2) → 巡音ルカ
の純になります。
ちなみに、がくっぽいどは、鏡音リン・レンの後にインストールし、シ
ンガー部分のみ追加と言う方法を取る必要があります。
単体でも結構幅広く使えるのでいいのですが、CVシリーズを購入された
場合だとインストールの手順があるので注意が必要です。
既存の楽曲を打ち込んで判断しないと解らない部分もあるのですが、最
初の段階で感じたのは
【 結構繋がるし、いい感じにまとまった製品 】
と言うことですね。
個人的にはC3〜C5までの間で声を使ってあげると結構いい感じなので
いいかなと思います。
興味深いのは、高音域はデジタルノイズっぽく響き、低音域はベース
っぽい響きなので、パラメータの使い方によっては楽器的な使い方もで
きるかも知れません。
ただ、フツーに使ってもある程度フツーに歌ってくれる製品になって
いるように思います。