北欧フィンランドから届いた美しく切ない官能の世界。
教授と女子大生の抑制出来ない危険な関係を描いた問題作
サリは一見普通の女子大生だが、その卓越した頭の良さに教授のミッコは興味を示していた。しかし、実は彼女は癲癇を患っており、日常生活をも脅かすほどのめまいや発作などの症状に悩み、病気のことを知られないよう他人と距離を置いていた。そんな彼女のミステリアスな雰囲気に惹かれた同級生のイルマリは、彼女に近づこうとする。サリはイルマリの気持ちに応える気はないものの、寂しさを紛らわすため、流されるままに彼との関係を続けていた。
ある日、妻に突然離婚を言い渡されたミッコは精神的孤立に追い込まれてしまう。互いの孤独感に強く共感し、惹かれ合ったサリとミッコ。そしてサリは行き場のなくなったミッコに同居の提案を持ちかけ、二人は一緒に住み始める。イルマリを始め、ミッコの娘ロッタが同居の真意を怪しむのをよそに、徐々にお互いの心の穴を埋め合っていくが、同時に二人の関係は妖しく変化していく―。
原題:Suden vuosi