まず、とても浅い話をします。
「買わずに後悔するより、買って損すべし」
私の純姉さん好きは筋金入りなので、この商品を手にせず泉下の客となる訳にはいきませんでした。
注文して次の日に届いたため、心の準備が整わないままだったものの、そのサイズにまず驚かされ、中身がお歳暮の缶詰が入っているような白い箱だった事にも驚愕し、丁度玄関の掃除をしていたのでその場で商品を一枚ずつ確認すると、DVD1枚以外はすでに所持している内容でした。
ボーナストラックは他の商品にも収録されていたはずです。
ただ、最初の話に戻りますと
これは「買って損したかも?」という事で、決して「買わずに後悔した」訳ではありません。
買わなければ分かりませんでした。
だから、知ることができて得をしたんです。
それではレビューを開始いたします。
まず紙ジャケットで統一されているのは嬉しかったです。
DVDも同サイズでまとまりが良く、これはコレクターとして嬉しい限り。
戸川純さんの影響で音楽活動を始めましたし、歌詞の書き方は特に影響を受けています。
人の二面性を考えるようになり、割と難しい本を読むきっかけを与えてくれました。
ただ悲しかったのは同年代に知っている子がいなかった事です。
私は流行に乗るのがあまり好きではないので、人格まで理解してもらった上で、ずっとコアなファンがついているアーティストさんは尊敬できます。
次に残念な点。
『ヤプーズ』は後期の方が好きなため微妙でした。
『ヤプーズ計画』は再販も多いため、また増えちゃった感はあります。
『東口トルエンズ』も苦手なんです。
あそこまで声を潰すと取り返しがつかないのは明白だったからです。
『ゲルニカ』は『改造への躍動』の紙ジャケ盤が当時高額だったため、こちらに何とか追加して欲しかったです。
もう少しサービス精神があっても良かったかもしれません。
ただ、そんなのは別のベクトルでの話であって、この商品は「飾る事」に意義があるんです。
曲はもちろんいいですし、姉さんが大好きな私は『バージンブルース』のカラオケが歌いたかったので、色々ありましたが歌えて満足です。
総評に入ります。
これから純姉さんの作品を集めるなら、普通にアルバムやベスト盤を選ぶべきです。
ボリュームもあり、値段もリーズナブルです。
では、本作の価値は何かと言うと
「買ったからには二度と手放すまい」と思わせるパッケージの威圧感。
そして、大切にしていきたいと感じるこの気持ち。
要はファン心理をとても満たす商品です。
最後によく考えれば深そうな話を。
この世界には二種類の人間がいます。
「買う人」と「買わない人」です。