まずこのレビューは、ゲーム内のレベル「むずかしい」をプレイした上で内容です。
難易度設定によっては、印象がだいぶ変わるかもしれません。
「ローティーン女児層向け」とうたわれた商品ですが、意外にも骨太な難易度です。
演奏できる楽曲1曲2分程度、それが全部で12曲×4パート。
ステージ数が上がると難易度が上がる・・・とは限りません。
一部パートでは、むしろ途中のステージの方が難しかったり、なんて事も。
全部演奏してクリアーすると3時間程度でしょうか。
エンディングは、確認したもので2種類が存在?
更に、着せ替えモードや撮影モードといった、いかにも女の子向けな機能もあります。
プレイ時間が短いことが気になりますが、全体的にストレスも無く、一貫して楽しめる作りになっています。
何より、ゲームのメインであるライブモードが、絶妙な難易度に仕上がっています。
各パートによって演奏方法は異なりますが、キーボード以外で共通するのは「ターゲットが色分けされている」ということです。
その為、ターゲットの色によっては、先に出た他の色より早く対応しなければならない…というケースがしばしばあります。
3〜4色がまとめて来ると、慣れないうちはかなり混乱します。
更にドラムにおいては、ターゲット出現箇所が2箇所に分かれている為、より判断が難しいです。
その分タイミングの判定基準は甘いので、そこは低年齢層向けと納得できるところでしょうか。
但し、唯一毛色が違うキーボードだけは、ちょっと判定が厳しいようにも感じました。
ターゲットであるレーザーは、各鍵盤につき2箇所に分かれて出現します。
連続で鍵盤をタッチするケースでは、3回目以降はレーザーの出現が直前のと重なって非常に見づらくなります。
更にスペシャルテクニックでは出現箇所が1箇所になってしまう為、連続するとより分かり辛くなります。
初見では、なかなか良い評価を得ることができません。
このキーボードパートさえ何とかなれば・・・というのが、ライブモードの残念な点と感じました。
それ以外は難易度も簡単すぎず、慣れればあまり混乱しなくなります。
スペシャルテクニックの操作も、なかなか小気味良いものです。
リズムゲーとして充分楽しめますし、着せ替えや撮影という現代のゲームに求められるコレクション要素も含んでいます。
長時間プレイし続けるのではなく、ちょっとした時間に1〜2曲・・・というプレイスタイルが向いていると思います。
そういった意味では、忙しい大人でも気軽に楽しめる作りになっているかと。
わがままを言えば、トレーニングモードや、通信を使っての協力演奏モードなどが欲しかったです。
(ワイヤレス通信でできるのは、写真の交換のみ!)
また、ボーカルもできれば欲しかったと思います・・・ゲーム中に歌っているカットも存在するので。
一応、ファイナル曲の「ハッピー☆スター」は、公式のオーディションキャンペーンのページでボーカル付きを聞くことも可能。
是非、ゲーム内でこれを聞きたかったものです。
初めは人気アニメ「けいおん!」と同じパート構成で演奏ができるゲーム・・・という事で、面白半分に手を出した作品でしたが・・・
終わってみれば、特徴あるキャラクターと世界観で、一つのゲームとして充分満足感を味わえる出来でした。
手放しでオススメできる!という程完成されたものではありませんが、やってみると中々味わい深い作品だと思います。