バークリー留学の成果(といえる音楽)を
示す菊池さんと、両足の自由を奪われ復帰の
準備が整って間もない頃の富樫さんの共演。
ハンデを感じさせない富樫さんの演奏。周囲
の力添えと富樫さん自身の資質(音楽の流れ
を見失わない感覚)の相乗効果。
「自由とは何か」という問いに予め用意された
正解があるとしたなら…「生き残ること」と
気付かせるような富樫さんの復活劇でした。
伝記的な意味付けと切り離してみても、ここに
示されたものは…'90年代以降の ECM などで
漸く一般向けに送り出すことの叶った音楽です。