どうやって撮影したのだろうか。4重連の機関車の暴走シーン、その上で繰り広げられる様々な戦い。荒涼とした冬のアラスカの大自然とともに、観るものを圧倒する。
刑務所の英雄のマニー、彼を忌み嫌う刑務所所長ランケン。二人の確執とその決着を執拗に撮り続けている。ランケンだけではなく、マニーもまた問題ある人物にしているところが上手い。
様々な登場人物が出てくる。マニーを心酔する囚人バック、暴走に巻き込まれた女性作業員サラ、指令所のフランク、彼らの性格を余すことなく描いている。特にバックとサラの視点は観客の視点であり、マニーの異常性を際立たせている。
登場人物の描き方には賛否両論あるだろう。しかし映像が素晴らしいことには誰もが異議を唱えないはずだ。