驚くほど美しいサウンドで話題を呼んだ傑作「Yellow House」から3年。
ブルックリン出身のバンドGRIZZLY BEARが、最新作「Veckatimest」を携え更なる成長と共に帰ってきた。
前作から3年の期間は長く感じられるが、その間のツアー・スケジュールを振り返ると、バンドとして成長したサウンドが本作に映し出されているのにも納得できる。
RADIOHEAD、TV ON THE RADIO、FEIST等の大物との共演、5夜連続してブルックリン・アカデミーで開かれた、PAUL SIMONへの賛辞として行われた公演でのパフォーマンス(ヘッドライナーとしてロスアンゼルス・フィルハーモニーと共演)を果たし充実した期間を過ごし、そしてCSSやBand of Horsesらによるカバー等を収録したその名も『Friend EP』もリリース。
今作『Veckatimest』では、更なる成長を遂げたバンドによる明確なサウンドとヴィジョンを備えた。
ヴォーカルはより鋭く複雑に、アレンジはよりタイトに、プロダクションはより冒険的で、リリックはより深みが増している。
期待を越えるほど良質で自信に満ちた作品であり、より大人っぽく、しっかりとした完成されたダイナミックなミックス。
素晴らしくサイケデリックな「Dory」、若き作曲家ニコ・マーリーによる見事なストリングスのアレンジが見られる「Ready Able」、コーラスのアレンジが素晴らしい「Foreground」からBEACH HOUSEのヴィクトリア・ルグランをバック・ヴォーカルにフィーチャーしたポップ・ソングの傑作「Two Weeks」(1stシングル)と「While You Wait For the Others」に至るまで、『Veckatimest』はあらゆる面でパーフェクト。
そして、驚くほど多様な曲のコレクションと完成度を兼ね備えたバンド全員の自信作なのである。
日本盤特典:ボーナストラック+歌詞対訳、ライナーノーツ付き!!