驚きました。
CGやVFXを実写に組み込むことなどまだまだ無理だった1991年に、『アメリ』や『ロング・エンゲージメント』にそのまま繋がるような、今の映像になっていました。
オープニング・クレジットからデジタル制御カメラで撮られたかのようになっていますし、シャボン玉や飛び回る昆虫、配管の中を進むシュノーケルカメラ(?)、床が抜けるシーンなど、デジタル抜きでよく出来たものだと思います。
『ロング・エンゲージメント』の塹壕のようなグショグショのずぶ濡れシーン、『アメリ』のロマンチックな配色、さまざまなシーンに見られるロマン主義絵画のような思い切った色調や絵画的構図、コミカル(リズミカル)な性描写、既にこの頃ジャン=ピエール・ジュネの世界がはっきり確立されていたのだということがよくわかりました。
今の映画創りには、デジタル技術から発想された面が多分にあると思っていました。
また、90年代前半に映画への興味を失っていたのは、デジタル前夜の中途半端な時期に映画創りが明確なビジョンを持てずに迷走していたからだと思いこんでいました。
しかし、この映画を観て認識を新たにしました。
奇抜なビジュアルだらけなのに(矛盾するようですが)外連味が無い、嫌味がありません。
『ロング・エンゲージメント』のコメンタリーで窺えるジャン=ピエール・ジュネの人柄から来るものではないかと思います。
他に、テレビアンテナだとか、女性の叫び、『アメリ』好きな方が観れば喜べる要素がいくつもあります。
ドミニク・ピノンのインパクトには今ではすっかり慣れてしまっているため、若い頃の彼は「案外普通」に見えてしまいましたが、それもまた一興です。
問題の字幕ですが、エンディング・クレジットの須賀田昭子さんという方、ネットで検索するとあらあら、、、被害報告を募るサイト、Twitterには須賀田昭子Botというものまであって彼女らしいつぶやきをしています。
相当「著名」なようです。
経歴は一切見当たりませんので、「社内で翻訳したものをそれらしい名義にした、実在しない翻訳家」という説には一定の説得力も感じられます。
「姿」無き須賀田昭子さん、含みを持たせているような気もします。
尤も、私はそれほど不快感は持ちませんでした。
敬愛する「戸田ナッチ」こと戸田奈津子さんの超訳は大好きですが、時についていけないメンタルの時もあります。
最低限フランス語を汲んでいる事務的な翻訳も、悪くはないです。
今後、何度も繰り返し観ると思います。
Amazon Japan G.K.から新品¥ 772(もちろん送料¥0)。
安いです。
デリカテッセン 【プレミアム・ベスト・コレクション 800】 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ジャン=ピエール・ジュネ, ドミニク・ピノン, マリー=ロール・ドゥーニャ |
言語 | フランス語 |
稼働時間 | 1 時間 35 分 |
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商品の説明
【近未来のパリの肉屋で巻き起こる不思議な爆笑空間!映像の魔術師ジュネが世界を仰天させた極彩色のダーク・ファンタジー!】
摩訶不思議な異次元空間を見事に創りあげ、“イメージの錬金術師”“フランスのテリー・ギリアム”との
異名をとったジャン=ピエール・ジュネ&マルク・キャロ監督による長編デビュー作。核戦争終了15年後の
パリ郊外に、ポツンと残る精肉店兼アパート“デリカテッセン”ここの住人は、いつも不気味な笑いを
浮かべる親父を始め、肉食主義の曲者揃い。草も木も生えず、食べ物のないはずの近未来の精肉店で売られている肉とは・・・。
【映像特典】
■ディアーヌ・ベルトランドによるメイキング・オブ""シャルキュトリー・フィンヌ”
■フォト&ポスター・ギャラリー
■予告編
■特報
■ジャン・ピエール・ジュネの記録
■ジャン・ピエール・ジュネによるオーディオ・コメンタリー
音声:フランス語(2.0chステレオ)
字幕:日本語
※映像特典、商品仕様、ジャケット写真などは予告無く変更となる場合がございますのでご了承下さい。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : フランス語
- 梱包サイズ : 19.2 x 13.8 x 1.6 cm; 117.93 g
- EAN : 4988102664237
- 監督 : ジャン=ピエール・ジュネ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 35 分
- 発売日 : 2009/7/8
- 出演 : マリー=ロール・ドゥーニャ, ドミニク・ピノン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : フランス語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : UPJ/ジェネオン エンタテインメント
- ASIN : B0026P1KQA
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 251,840位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 25,314位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリを見てから、ジュネ監督の作品に興味を持って買ってみたが、まだデビュー作だと言うのにこのクオリティ…。さすがはジュネ監督(まあ、キャロ監督もだけど)。
この作品では、冒頭のシーンが特に恐ろしく、初めて見る人はホラーと間違えるかもしれませんが、実際はSFでブラックコメディ仕立てのロマンス映画といた感じで、話の本題に入って行くと、映像の色彩感覚も相まってとても美しく感じるシーンもいくつか出て来ます。
それに、ラストあたりになると、どんどんハチャメチャな展開がでてきて、最後まで見ている人を飽きさせないような感じになっています。
特典で、1時間越えのしっかりしたドキュメンタリーも入ってるので、とてもおすすめですよ。
追記、こちらはブルーレイのレビューです。
この作品では、冒頭のシーンが特に恐ろしく、初めて見る人はホラーと間違えるかもしれませんが、実際はSFでブラックコメディ仕立てのロマンス映画といた感じで、話の本題に入って行くと、映像の色彩感覚も相まってとても美しく感じるシーンもいくつか出て来ます。
それに、ラストあたりになると、どんどんハチャメチャな展開がでてきて、最後まで見ている人を飽きさせないような感じになっています。
特典で、1時間越えのしっかりしたドキュメンタリーも入ってるので、とてもおすすめですよ。
追記、こちらはブルーレイのレビューです。
2015年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
DVD版から直したのでしょうか。ブルーレイ版は、字幕がわかりやすくなっていたと思います。全く違和感を感じませんでした。ジュネ監督らしい奇妙な登場人物たちと、独特の世界観に魅了されました。
2015年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
監督は、『アメリ』でおなじみのジャン=ピエール・ジュネ。精肉店のアパートに住む悲喜こもごもとした住人たちと、悪役になっている肉屋のオヤジがテーマ。
主役は、オーストリア人の青年の役で個性派のドミニク・ピノン。でも、決してイケメンの二枚目ではなく、しかも、三笑亭仁鶴が若かったときのような、しわくちゃな顔立ちで、独特な、貧相な風貌。
劇中では、元ピエロだったことになっている。その彼が、上の階に住む若いチェリスト(たしか、肉屋の娘)とノコギリ(ミュージカルソー)とチェロでデュオーするのだ。ミュージカルソーのような楽器を映画に使った数少ない作品。
主役は、オーストリア人の青年の役で個性派のドミニク・ピノン。でも、決してイケメンの二枚目ではなく、しかも、三笑亭仁鶴が若かったときのような、しわくちゃな顔立ちで、独特な、貧相な風貌。
劇中では、元ピエロだったことになっている。その彼が、上の階に住む若いチェリスト(たしか、肉屋の娘)とノコギリ(ミュージカルソー)とチェロでデュオーするのだ。ミュージカルソーのような楽器を映画に使った数少ない作品。
2007年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
字幕については実際に鑑賞する上でたいした問題ではありません。
フランス語は多少勉強しましたが、それと照らし合わせても別にひどくはないです。
それよりも長いこと絶版状態であった本作が低廉な商品として再販された喜びの方が大きく感じられます。ジュネ監督のダークで可笑しな世界観をこの価格で堪能できるのは幸福としか言えません。
最近のユニーバーサルによる仏映画シリーズは素晴らしいです。
フランス語は多少勉強しましたが、それと照らし合わせても別にひどくはないです。
それよりも長いこと絶版状態であった本作が低廉な商品として再販された喜びの方が大きく感じられます。ジュネ監督のダークで可笑しな世界観をこの価格で堪能できるのは幸福としか言えません。
最近のユニーバーサルによる仏映画シリーズは素晴らしいです。
2005年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず人間を食用としているところが、「ソイレントグリーン」ですね。
あっちの方が最後に事実が明らかになるのに対して、これは初めから現実であることを表現しています。地底人がいいですね、まともな菜食主義者なのに悪党として、地上の人から迫害をうけている。アメリカとフランスのちがいですね。ラストの近くで主人公とヒロインが危機を脱出するときのシーンは「新動く標的」からの引用でしょうか。最後まではハラハラドキドキとします。持ち主の思いのままに動く投げナイフが効果的に使われています。処女作でこれほど完成度の高い作品とは、ジャン=ピエール・ジュネ監督は天才ですね。
あっちの方が最後に事実が明らかになるのに対して、これは初めから現実であることを表現しています。地底人がいいですね、まともな菜食主義者なのに悪党として、地上の人から迫害をうけている。アメリカとフランスのちがいですね。ラストの近くで主人公とヒロインが危機を脱出するときのシーンは「新動く標的」からの引用でしょうか。最後まではハラハラドキドキとします。持ち主の思いのままに動く投げナイフが効果的に使われています。処女作でこれほど完成度の高い作品とは、ジャン=ピエール・ジュネ監督は天才ですね。
2008年5月8日に日本でレビュー済み
これほど最初のタイトルロールからエンドロールまで一切手を抜かずに丁寧に
(マニアチックにと言った方がいいかもしれない)作り上げられた作品も
そうそう無いだろう。
いまや「アメリ」の監督として有名になってしまった、
もともとはヴィデオクリップの製作を手がけておりその世界では知名度を得ていた
ジュネ&キャロが満を持して世に送り出した初めての長編作品が本作品である。
近未来が舞台なのだが、むしろ時代を逆行させて19世紀末のノスタルジーな
雰囲気を味わせてくれる映像や美術・小道具などのセットがいかにも
フランスらしさを漂わせている。
ストーリーは第3次世界大戦(核戦争)?後、しぶとくも生き延びてしまった人類が
肉食派(地上人)vs菜食派(地底人)の二派に分かれて仁義なき戦いを繰り広げる。
その舞台となるのが1階が肉屋(作品のタイトルでもある)になっている
廃墟寸前のアパート。
登場人物はそれこそ一癖も二癖もある者ばかりで、いちおう元・大道芸人
(ドミニク・ピノン)の男が主人公なのだが、そのうち一体誰が主人公であったのか、
と言うより誰が主人公でもどうでもよい感じになってくる。
本当はシリアスなテーマ(わざと肉食=悪、菜食=善のように設定してるのは
逆説的な意味として彼ら一流の皮肉とも取れる。)のはずなのだが、
それを間の抜けたノンビリとした音楽をバックにシュール感および
ブラックユーモアたっぷりに包んでしまう手腕には脱帽である。
観終わった後の、まるでひと汗かいた後のような爽快感が何とも心地良い。
本作品で好評を奏した彼らは4年後、よりスケールの大きいやはり
近未来を舞台とした一大傑作「ロスト・チルドレン」を発表するに至る。
(マニアチックにと言った方がいいかもしれない)作り上げられた作品も
そうそう無いだろう。
いまや「アメリ」の監督として有名になってしまった、
もともとはヴィデオクリップの製作を手がけておりその世界では知名度を得ていた
ジュネ&キャロが満を持して世に送り出した初めての長編作品が本作品である。
近未来が舞台なのだが、むしろ時代を逆行させて19世紀末のノスタルジーな
雰囲気を味わせてくれる映像や美術・小道具などのセットがいかにも
フランスらしさを漂わせている。
ストーリーは第3次世界大戦(核戦争)?後、しぶとくも生き延びてしまった人類が
肉食派(地上人)vs菜食派(地底人)の二派に分かれて仁義なき戦いを繰り広げる。
その舞台となるのが1階が肉屋(作品のタイトルでもある)になっている
廃墟寸前のアパート。
登場人物はそれこそ一癖も二癖もある者ばかりで、いちおう元・大道芸人
(ドミニク・ピノン)の男が主人公なのだが、そのうち一体誰が主人公であったのか、
と言うより誰が主人公でもどうでもよい感じになってくる。
本当はシリアスなテーマ(わざと肉食=悪、菜食=善のように設定してるのは
逆説的な意味として彼ら一流の皮肉とも取れる。)のはずなのだが、
それを間の抜けたノンビリとした音楽をバックにシュール感および
ブラックユーモアたっぷりに包んでしまう手腕には脱帽である。
観終わった後の、まるでひと汗かいた後のような爽快感が何とも心地良い。
本作品で好評を奏した彼らは4年後、よりスケールの大きいやはり
近未来を舞台とした一大傑作「ロスト・チルドレン」を発表するに至る。
2013年7月13日に日本でレビュー済み
本当ーにセンスのいい映画です。設定もすべてのキャストもはまり役ばかりで、原語で聞くと、音の韻もすてきです。音楽も最高
他の国からのトップレビュー
BJCFOU
5つ星のうち5.0
enfin!!!
2024年4月12日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Magnifique et en Dolby Vision
Clara
5つ星のうち5.0
obra maestra
2017年11月28日にスペインでレビュー済みAmazonで購入
obra maestra del cine francés, podría verla 1 y 1000 veces. Llegó muy rápido. Era para un regalo que fue todo un éxito
J.A.Hallbauer ;Doc Halliday
5つ星のうち5.0
Lieben und (Über-)Leben in Zeiten des Kannibalismus.
2017年5月8日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Eine surreal-postapokalyptische Welt, mit Nahrungsmittelknappheit und insbesondere Mangel an tierieschem Fleisch wird hier gezeigt in einem Haus inmitten von Ruinen, das dem Metzger Clapet (Jean Claude Dreyfus) gehört. Aber da Homo sapiens sich von anderen Säugern biologisch nicht so sehr unterscheidet, kann er immer die Wünsche seiner Kundschaft befriedigen.
Als der ehemalige Varieté-Clown Louison (Domonique Pinon) sich auf eine Annonce als Hausmeister und Mädchen für alles vorstellt, ein Hänfling von 63 kg, ist der Metzger zunächst nicht begeistert, aber schließlich wird Louison doch eingestellt. Aber er wird nicht bald Opfer wie seine Vorgänger, denn der gewohnte Ablauf läuft aus dem Ruder, als sich diue fast blinde Cello spielende tTochter des Metzgers in den Clown verliebt.
neben den genannten gibt es noch eine Frau mittleren Alters, die üpber Rohrleitungen Stimmen hört und sich mit den fantasievollst ausgeklügelsten elektromechanischen Installationen umbringen will, was immer wieder kläglich-traurig scheitert.
die Gruppe der vegetarischen Untergrundkämpfer, die Troglodisten, laufen mit bizarren Grubenlampen durch die Kanalisation, ein Mieter haust in einem feuchten Biotop mit Fröschen und Schnecken, eine Oma strickt etwas , das aus einleuchtendem Grunde nie fertig werden kann. und der Kampf des Metzgers gegen den Clown auf dem Dach des Gebäudes"verfolgen" die Hausbewohner indirekt am Bildschirm, je nach Position der involvierten Antenne haben sie scharfes Bild oder "Schnee".
In wunderbar goldbraunen Farben wie auch später in "Die Stadt der verlorenen Kinder" zeigen Jeunet und Caro ("Die fabelhafte Welt der Amélie") eine postapokalyptische Welt, vom TV-Programm vielleicht den 40er jahren zuzuordnen, mit den skurrilsten Typen und zum Teil bizarrer Handlung. Manch Ereignisse bzw. Erlebnisse greifen nur durch Zufall ineinander wie die scheiternden Suizide, die einzigen Konstanten sind die Frage des Überlebens von Louison und die zarte Liebesgeschichte zwischen ihm und der Tochter des Metzgers.
Hat der Film einen fieeren Sinn??? Muss er denn einen haben?
Man erfreut sich an den skurilen Selbstmordinstallationen (zumal es ja nie klappt), den wunderbaren auf Flohmärktenn zusammengekauften alten Wrrkzeugen und anderen gegenständen, mit denen im Vorsoann, Schnitt, Kostüm, Ton und weitere Zutaten illustriert werden, an den parallel gezeigten rhythmischen Aktivitäten, als der Metzger seine Freundin liebt, auf einem Bett mit Sprungfederuntergestell, mit zunehmender heftigkeit und Geschwuíndigkeit des Aktes nehmen die parallel gezeigten Rhythmen groteske Formen an, wir bewundern das fiese Grinsen des grobschläcjtigen Metzgers und staunen über die ausgeprägte Mimik des Clowns mit seinem "Gummigesicht", bemitleiden vielleicht die fast blinde Tochter, die beim ersten Rendezvous mit Louison aus Eitelkeit zunächst auf die Brille verzichtet und ihre Einrichtung zum Teil demoliert ("Das macht nichts, deshalb habe ich ja alles doppelt.").
In tollen Farben, liebevollen Details der Szenerie und fantasievollem Schnitt sehen wir ein herrliches Panoptikum, bei dem uns die makabre Ausgangssituation überhaupt nicht stört, zahlreiche Bilder und skurile Ablaäufe bleiben einfach unvergesslich . Die 4 Césars für diesen Debutfilm aus dem Jahre 1991 kann ich sehr gut nachvollziehen., eine ganz dicke Empfehlung für diesen einzigartigen Film!
Doc Halliday
Als der ehemalige Varieté-Clown Louison (Domonique Pinon) sich auf eine Annonce als Hausmeister und Mädchen für alles vorstellt, ein Hänfling von 63 kg, ist der Metzger zunächst nicht begeistert, aber schließlich wird Louison doch eingestellt. Aber er wird nicht bald Opfer wie seine Vorgänger, denn der gewohnte Ablauf läuft aus dem Ruder, als sich diue fast blinde Cello spielende tTochter des Metzgers in den Clown verliebt.
neben den genannten gibt es noch eine Frau mittleren Alters, die üpber Rohrleitungen Stimmen hört und sich mit den fantasievollst ausgeklügelsten elektromechanischen Installationen umbringen will, was immer wieder kläglich-traurig scheitert.
die Gruppe der vegetarischen Untergrundkämpfer, die Troglodisten, laufen mit bizarren Grubenlampen durch die Kanalisation, ein Mieter haust in einem feuchten Biotop mit Fröschen und Schnecken, eine Oma strickt etwas , das aus einleuchtendem Grunde nie fertig werden kann. und der Kampf des Metzgers gegen den Clown auf dem Dach des Gebäudes"verfolgen" die Hausbewohner indirekt am Bildschirm, je nach Position der involvierten Antenne haben sie scharfes Bild oder "Schnee".
In wunderbar goldbraunen Farben wie auch später in "Die Stadt der verlorenen Kinder" zeigen Jeunet und Caro ("Die fabelhafte Welt der Amélie") eine postapokalyptische Welt, vom TV-Programm vielleicht den 40er jahren zuzuordnen, mit den skurrilsten Typen und zum Teil bizarrer Handlung. Manch Ereignisse bzw. Erlebnisse greifen nur durch Zufall ineinander wie die scheiternden Suizide, die einzigen Konstanten sind die Frage des Überlebens von Louison und die zarte Liebesgeschichte zwischen ihm und der Tochter des Metzgers.
Hat der Film einen fieeren Sinn??? Muss er denn einen haben?
Man erfreut sich an den skurilen Selbstmordinstallationen (zumal es ja nie klappt), den wunderbaren auf Flohmärktenn zusammengekauften alten Wrrkzeugen und anderen gegenständen, mit denen im Vorsoann, Schnitt, Kostüm, Ton und weitere Zutaten illustriert werden, an den parallel gezeigten rhythmischen Aktivitäten, als der Metzger seine Freundin liebt, auf einem Bett mit Sprungfederuntergestell, mit zunehmender heftigkeit und Geschwuíndigkeit des Aktes nehmen die parallel gezeigten Rhythmen groteske Formen an, wir bewundern das fiese Grinsen des grobschläcjtigen Metzgers und staunen über die ausgeprägte Mimik des Clowns mit seinem "Gummigesicht", bemitleiden vielleicht die fast blinde Tochter, die beim ersten Rendezvous mit Louison aus Eitelkeit zunächst auf die Brille verzichtet und ihre Einrichtung zum Teil demoliert ("Das macht nichts, deshalb habe ich ja alles doppelt.").
In tollen Farben, liebevollen Details der Szenerie und fantasievollem Schnitt sehen wir ein herrliches Panoptikum, bei dem uns die makabre Ausgangssituation überhaupt nicht stört, zahlreiche Bilder und skurile Ablaäufe bleiben einfach unvergesslich . Die 4 Césars für diesen Debutfilm aus dem Jahre 1991 kann ich sehr gut nachvollziehen., eine ganz dicke Empfehlung für diesen einzigartigen Film!
Doc Halliday
LP
5つ星のうち5.0
Weirdly beautiful love story
2020年1月2日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
Weirdly beautiful love story
Roxane
5つ星のうち5.0
Ein Schulterstück, bitte...
2019年3月17日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Mit diesem schwarzhumorigen französischen Film aus dem Jahr 1991 schufen die Regisseure Jean-Pierre Jeunet und Marc Caro ein ganz besonders verschroben-morbides Stück Kino in düsterer Sepia-Optik.
Man stelle sich vor: Frankreich nach einer nicht näher genannten Katastrophe liegt in Trümmern. Die Bevölkerung nagt am Hungertuch und Maiskörner sind als offizielle Währung anerkannt. In dieser Welt steht ein Haus, vielmehr eine Ruine, allein und verlassen in der Mitte vom Nirgendwo.
In gewisser Weise ist „Delicatessen“ ein Film über eine funktionierende Hausgemeinschaft. Da mag der eine nicht unbedingt den anderen, und mancher mag auch sich selbst nicht so recht. Einig sind sich die Wohnungsnachbarn immerhin in ihrer Freude, wenn bei Fleischer Clapet (Jean-Claude Dreyfus) im Erdgeschoss mal wieder Schlachttag ist.
Allzu häufig schwingt der Fleischer das Beil aber nicht, denn das Fleisch ist knapp geworden. Die Zeiten sind hart, selbst die Ratten und der Zirkusaffe Livingstone wurden schon verdaut.
In unregelmäßigen Abständen schaltet Fleischer Clapet deshalb Anzeigen in der Lokalzeitung und bietet einen Arbeitsplatz an: „Kleine Reparaturen, verschiedene Arbeiten, Zimmer zur Südseite“. Das klingt fair, ist es aber nicht. Wer diese Stelle annimmt, wird geschlachtet. So wetzt Clapet schon das Messer, als der Zirkusclown Louison, durch den Verlust seines Partners Livingstone arbeitslos geworden, sich auf den Hausmeisterposten bewirbt.
Der herzensgute Lousin, wunderbar verkörpert von Domenique Pinon, gewinnt jedoch das Herz der Fleischertochter Julie (Marie-Laure Dougnac), die sich seinetwegen sogar in Gefahr und in die Kanalisation begibt, wo sich die Rebellentruppe der Vegetarier ein Quartier eingerichtet hat. Nun beginnt der Kampf: die Kannibalen treffen auf die Vegetarier, dazwischen kämpfen Lousin und Julie um ihr Leben....
Hier entwickelt sich ein kleines Universum in den Wänden dieses Hauses, gefüllt mit allerlei Klamauk. Besonders witzig sind die musikalisch zusammengeschnittenen Szenen aus Alltagsgeräuschen. Leider gibt es nur zwei von diesen speziellen Szenen , die in der ersten Hälfte, der durchweg unterhaltsamen 95 Minuten zu sehen sind.
„Delicatessen“ ist ein surrealer, rabenschwarzer und makaber-komischer Streifen,
sehr detailverliebt inszeniert, mit Szenen verpackt, die einem auf ewig im Gedächtnis bleiben. Wer beispielsweise einmal die Anfangsszene mit dem Mann in der Mülltonne gesehen hat, wird diese so schnell nicht mehr vergessen. Ausserdem sind sämtliche Charaktere wirklich sensationell gut gespielt, von allen Beteiligten.
Aber, man muß sich auf diese bizarre und skurrile Welt und ihre Figuren einlassen,
Spaß an makaberen Späßen, Gefallen an schöner Bildsprache und Sepiaton haben.
Ganz bestimmt kein Film für „Jedermann". Wer es aber zu schätzen weiß, wird seinen „bösen" Spaß haben!
Man stelle sich vor: Frankreich nach einer nicht näher genannten Katastrophe liegt in Trümmern. Die Bevölkerung nagt am Hungertuch und Maiskörner sind als offizielle Währung anerkannt. In dieser Welt steht ein Haus, vielmehr eine Ruine, allein und verlassen in der Mitte vom Nirgendwo.
In gewisser Weise ist „Delicatessen“ ein Film über eine funktionierende Hausgemeinschaft. Da mag der eine nicht unbedingt den anderen, und mancher mag auch sich selbst nicht so recht. Einig sind sich die Wohnungsnachbarn immerhin in ihrer Freude, wenn bei Fleischer Clapet (Jean-Claude Dreyfus) im Erdgeschoss mal wieder Schlachttag ist.
Allzu häufig schwingt der Fleischer das Beil aber nicht, denn das Fleisch ist knapp geworden. Die Zeiten sind hart, selbst die Ratten und der Zirkusaffe Livingstone wurden schon verdaut.
In unregelmäßigen Abständen schaltet Fleischer Clapet deshalb Anzeigen in der Lokalzeitung und bietet einen Arbeitsplatz an: „Kleine Reparaturen, verschiedene Arbeiten, Zimmer zur Südseite“. Das klingt fair, ist es aber nicht. Wer diese Stelle annimmt, wird geschlachtet. So wetzt Clapet schon das Messer, als der Zirkusclown Louison, durch den Verlust seines Partners Livingstone arbeitslos geworden, sich auf den Hausmeisterposten bewirbt.
Der herzensgute Lousin, wunderbar verkörpert von Domenique Pinon, gewinnt jedoch das Herz der Fleischertochter Julie (Marie-Laure Dougnac), die sich seinetwegen sogar in Gefahr und in die Kanalisation begibt, wo sich die Rebellentruppe der Vegetarier ein Quartier eingerichtet hat. Nun beginnt der Kampf: die Kannibalen treffen auf die Vegetarier, dazwischen kämpfen Lousin und Julie um ihr Leben....
Hier entwickelt sich ein kleines Universum in den Wänden dieses Hauses, gefüllt mit allerlei Klamauk. Besonders witzig sind die musikalisch zusammengeschnittenen Szenen aus Alltagsgeräuschen. Leider gibt es nur zwei von diesen speziellen Szenen , die in der ersten Hälfte, der durchweg unterhaltsamen 95 Minuten zu sehen sind.
„Delicatessen“ ist ein surrealer, rabenschwarzer und makaber-komischer Streifen,
sehr detailverliebt inszeniert, mit Szenen verpackt, die einem auf ewig im Gedächtnis bleiben. Wer beispielsweise einmal die Anfangsszene mit dem Mann in der Mülltonne gesehen hat, wird diese so schnell nicht mehr vergessen. Ausserdem sind sämtliche Charaktere wirklich sensationell gut gespielt, von allen Beteiligten.
Aber, man muß sich auf diese bizarre und skurrile Welt und ihre Figuren einlassen,
Spaß an makaberen Späßen, Gefallen an schöner Bildsprache und Sepiaton haben.
Ganz bestimmt kein Film für „Jedermann". Wer es aber zu schätzen weiß, wird seinen „bösen" Spaß haben!