主人公であるラブゆかりの人々や、ラブ達を取り巻く人々のことが描かれている巻です。また、主人公たちの普段着とかもバリエーションがあってなかなか良い感じです。28話は、どうしてラブが「愛」を司るプリキュアに選ばれる人間に育ったのか、わかるような感じがするエピソードです。29話は誰もが知りたいカオルちゃんの素性に迫ったエピソードです。この話でなるほど、カオルちゃんの作るドーナツは、タダモノじゃなかったんだなーということが何となくわかると思います。このドーナツ、数々のエピソードである意味突破口となってます…。30話は正体がばれそうになったタルトを必死にかばい続ける、家族思いなラブたちにじーんと来るとともに、ラブたちの親達も活躍することで、四つ葉町全体を巻き込むドタバタの雰囲気を描いています。最後のオチには吹きますし、劇中あるものを頭に乗せたせつなが可愛いです。
この巻に限らず本作品において特筆に値することの一つは、主人公たちと舞台となる四つ葉町の関係性について常々丁寧に描き出そうとしている点だと思います。この関係性の意味は上手く書けませんが最終回まで全話通して見ることにより、作り手の言いたかったことが分かってくるのではないかという気もします。ちなみに特典映像は無かったです。