いやー、癒されました。知られざる傑作というのはこういう作品を言うのでしょうね。
心を込めて作られている気持ちは伝わってきます。
若い頃に、ウィンダムヒルをよく聴いていましたが、そのような印象もあります。
ウィンダムヒルよりはアヴァンギャルドな気がしますが、音楽の森に佇むような心地よさは共通していますね。

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再発盤も廃盤、そしてボーナストラックは蛇足

2023年5月22日に日本でレビュー済み

再発されないよりはましだが、扱いにくく傷みやすい紙ジャケ仕様。なぜ再発盤というと紙ジャケなのか？そしてすぐに廃盤になってしまう。
アフターディナーのレビューでも散々愚痴ってるけど、どうして日本のレーベルは再発してもすぐに廃盤にしてしまうのだろう。欧米に比べ、音楽文化の資産を守ろうという土壌が根付いてないのを強く感じる。まあリコメンと比べちゃだめなんだろうけどさ。

そしてミオフーが現役なのはいいとして、このアルバムの完成度が非常に高かったので、おまけ丸出しのボーナストラックはここには要らない。
当時のミオフーは、一見ゆるそうでゆるくない、ピンと張りつめた糸のような繊細な演奏をしていた。
このアルバムには、ふわりとした中にも不思議な緊張感が存在し、雑味のないピュアな音世界があった。
それがボーナストラックのただ「ゆるい」だけのだらっとした演奏で、このアルバムのひとつの作品としての後味が台無しになってしまうのだ。このレベルの演奏ならYouTubeで聴けばいい。

……って愚痴ばっかりになっちゃったけど、商品データに曲目すら書いてないんで置いときますね。
「chorus」というのは「ラララ……♪」とかだけで歌詞のない曲。

1. 大通り　※instrumental
2. ベルフェゴールは誰だ Belphégor ou le fantôme du Louvre
3. 海の沈黙
4. 白亜の心　※instrumental
5. ミラノの奇蹟 Miracolo a Milano
6. 夢見るジュリア
7. 子供達のメトロノーム　※chorus
8. ピカソの青　※chorus
9. Pierrot le fou
10. ゴッホの糸杉　※instrumental
【ボーナストラック】
11. 夢見るジュリア　※retake
12. Happy Lucky Life
13. カーニバル　※instrumental
14. 蝶が生まれる貝殻と足の長い象 Shell where butterfly is born & elephant with long foot　※instrumental
15. Pierrot le fou (25th Anniversary Edition)　※retake

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