フランク・ミューレン(vo) テレンス・ホップス(g) ガイ・マーケイス(g) デレク・ボイヤー(b) マイク・スミス(dr)
ニューヨーク出身、デスメタル最古参バンドの一つとして数えられ、現在のブルデス/デスコア勢に最も大きな影響を及ぼしたバンド、Suffocationによる2009年発売の6th。
今回もまた凄まじい密度と重量感で、聴き手を圧殺しにかかる。Suffocationとしてはかなりメロディ分が多いのも本作の特徴。#2 "Dismal Dream" サビのリフではツインギターで不気味にハモっているし、#9 "Provoking The Disturbed" のギターソロは神。メロディと不穏さが入り混じる、Suffocation史上屈指のプレイ。
壮絶なブラストビート。スラッシュ的な疾走感。沼地に足を取られたような引き摺り系のスローパート。テンポの遅い曲であってもドラムの手数足数が異様に多いし、リフもまたテンポの割にあり得ないぐらい複雑だし、退屈感はない。
知性と獣性の融合。若手バンドには出せない凄味と貫禄を感じさせる一枚。