内容紹介
フクウェ・ザウォーセは2003年12月30日に亡くなってしまいましたが、このアルバムは生前にそのファミリー・グループがロンドンを訪れたときに残した貴重音源を収録したもの。このときすでに病床にあったフクウェ・ザウォーセ自身は参加していませんが、海外録音では珍しく11人のメンバーが参加。シンプルな演奏が多かった師匠の単独アルバムとはまた違った、すばらしくナチュラルな音楽性を楽しませます。そしてそれに加えて、最後に3曲、フクウェ・ザウォーセの最期の貴重な録音を収録しています。アフリカ音楽ファンのみならず、すべてのワールド・ミュージック・ファンにお勧めいたします。
アーティストについて
フクウェ・ザウォーセは、日本人親指ピアノ奏者サカキマンゴーさんの師匠としても知られています。1960年代からタンザニア独立の英雄ジュリアス・ニエレレ大統領の誘いで国立舞踏団のメイン・プレイヤーとして活躍。誕生したばかりの若い国家だったタンザニアの文化的アイデンティティの確立に大きく貢献しました。大型親指ピアノ<イリンバ>の名手であり、七色の声と評される素晴らしい歌声を含めて、まさに東アフリカを代表する音楽家です。