メジャー進出後初のアルバムとなる今作。
メジャー後の作品『Halan'na-ca Darkside』『50/50』でもG青木の脱退によるギターロック路線の脱出、そして新メンバー楢原の加入により使うことの出来る音数が増えて、結果「neo wave」として新たなVOLAの音楽が生まれた。今作はその「neo wave」としての音を確立した作品といえるだろう。
フルアルバムでも1曲目から決してブレてないその音楽。相変わらずハイテンションでありながら高いレベルの技術で見せつける楽器隊。そして、ドラマーという確立された地位を敢えて蹴り捨ててフロントマンという立場に立ったアヒトが実に楽しそうに踊り唄う姿はまさしく水を得た魚のようだ。先日行われたライブでもメンバー全員がやりたい放題で、新生VOLAは揺るぎの無い布陣だと言い切れる状態だと確信できた。
本人たちの(グダグダの)映像VOLA TVによるとこれからのライブは新曲だけでなく、今後のVOLAの予告になるような曲を披露するかもしれないとも述べていた。新作を出したにも関わらず、まったく休む気が無い。ここに満足する気が一切無いのだ。
休み知らずで泳ぎ続け、踊り続けるVOLAは突っ走るしかない。相変わらず目が放せない。