ミニだろうがフルだろうが、そんなもんは個人の尺度であり、アルバムである事に何ら変わりない。
先ず高架下で捕まえた犯罪者の写真を撮ろうとしたが、そいつは反省するどころかこちらを睨みつけているようなこの挑戦的なジャケットが大好きだ。
そして中身は説明する必要もないが、『茜ケ空』だけを取ってみても、凡人のアルバムなら後半に配置されるであろう楽曲を最初に持って来た采配は、中村俊輔のフリーキックばりに見事に決まり、俺はまた『茜ケ空』が聴きたいとまんまと罠に嵌まってリピートをしてしまう。
まぁ、嬉しい罠ですよお客さん。
それとねぇ、お客さん、「どう陽炎、あああん」ですよ。
この圧倒的な自信に裏付けされた諦念が堪らん。