札幌でインディーズバンドとして活躍していた『raison d'etre』(レゾンデートル)が、『Ao』(アオ)とバンド名を変えてのメジャーデビューミニアルバム。
シニカルで内省的な色合いの濃かったインディーズ時代からのキーワード『透明感・疾走感・歪み』に加えて、一段外に向いた世界観を感じる1枚となっています。
1.スペースオペラ
タイトル曲であり、一曲目としてふさわしい推進力を感じる曲です。
ストリングスを使用して壮大な印象を醸しつつ、LIVE感のあるバンドサウンドも色濃く楽しめる一曲。
2.カルマドライブ
raison d'etre時代のマキシシングル『自滅回路』とフルアルバム『夢幻無限ディスコード』にも収録されているファンにはお馴染みの曲のAoバージョン。
LIVEでやっていることをそのままCDにするというコンセプトで、ボーカルはほぼ一発録りで録音したという、勢いと生々しさを感じる曲です。
3.遠くの君へ
こちらの曲もストリングスを多用していますが、スペースオペラとはまた違う次元の壮大さのある世界観を感じます。
叙情的でありながら、外に向かって描かれた詩が秀逸な一曲です。
4.会いにいく
軽快なメロディーに、不安・裏切り・猜疑心・恐怖等のキーワードを絡めた曲。
5.シゾイドと変拍子
6拍子とサイケで不思議なメロディーに、不可思議で不条理な詩が乗せられた一曲。
6.虹
軽やかな印象のメロディーに、Aoらしいキーワードが散りばめられた曲です。
LIVE感もありながら、CD音源ならではの仕掛けも楽しめるバランスの良いミニアルバムです。