連休に向けてレンタル代わりのつもりで74円+送料で購入。外観・盤とも極上、予想以上にはまって、永久保存版に昇格。
曲に沿って流れる取り留めないストーリー(逆?)は、キング牧師殺害のニュースが入るので、ビートルズが活躍していた1968年のアメリカが舞台。リバプールからやってきた青年ジュードが、親友となったマックス(ウェル)の妹ルーシーと出会う、最初から何とも思わずニヤッとなる設定です。結構パロディ的なシーンがあって、これはこれで楽しめるのかも。ありがたいことにミュージカルっぽさはあまりありません。出演者たちが歌うビートルズ・ナンバー33曲は"Girl"から始まり"Hold Me Tight""All My Loving""I Want To Hold Your Hand"と続いて、徐々に混りながら後期の曲に移ります。カバー曲集のサントラを、ストーリー付き映像をバックに聴くというところでしょうか。字幕で出る対訳にほとんどクギ付けで、今まで気に留めずにいた歌詞の意味をあらためて知ることができて、案外これが一番の収穫だった様です。
映画の存在は同じくビートルズのカバー曲のみで構成される本家名作「I am Sam」のサントラのウィキペディアで知って、見てみたいと思っていました。2007年全米で23館の限定公開から口コミで40倍の1000館近くまで拡がったというお決まりのサクセス・パターン。日本でも翌年ミニシアターや期間限定での小規模公開だったそうです。
昔からのファンで知らない人・見ていない人が結構多いと思いますが、懐かしさにクギ付けになること請け合いです。同年の「マイ・ブルーベリー・ナイツ」と同様、ファンのみに極上の名作、お宝がまた一つ増えました。