ザ・ヴィジター
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, リミックス含む, 2009/9/8
"もう一度試してください。" | CD, インポート |
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| ¥1,999 | ¥2,290 |
CD, 2009/9/16
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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| — | ¥680 |
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商品の説明
ついにジム・オルーク、2001 年の『インシ グニフィカンス』以来となる純オリジナル・アルバム完成!
その底知れぬ才能をあらた めて見せつける、あまりにもすばらしすぎる 超特大の感動作!!
●やっぱりジム・オルークはすごかった!
久々の新作で、しかも全一曲のインスト・アルバム(なんです!)、さらに、現代版『チューブラー・ベルズ』(マイク・オールドフィールド)という本人からの前情報に、いったいどういう作品かと、期待と不安を抱きつつ待っていたところ……。
これがもう、とんでもなくすばらしいものだった!
楽曲、アレンジ、演奏、録音、ミックス、すべてがジム・オルーク以外の誰にも作り得ない圧倒的な完成度。
アコースティック・ギターの爪弾きに始まり、さまざま な楽器を取り入れ、静と動を織り交ぜて展開していく、なんとも感動的な作品だ。
しかも、ギターやベース、ピアノはもちろん、ドラムや管弦楽器にいたるまで、すべての楽器がオルーク自身によって演奏されているのだ。
さらに、編集は一切なしで、すべてリアルタイムの演奏によるものだというから驚きだ。
やはり、この男はタダ者ではなかった!
あの傑作インスト・アルバム『バッド・タイミング』の続編的な意味合いもあるという、イントロからエンディ ングまで、じっくりと耳を傾けずにはいられない至福の40 分間……。
これはちょっとすごい。ちなみに、アルバム・タイトルの『ザ・ヴィジター』は、ドラッグ・シティ/ P ヴァインからの前3 作同様、オルークが敬愛する英国の映画監督ニコラス・ローグ絡み。
●『インシグニフィカンス』以降のジム・オルーク もはや周知のことでしょう。
なんといっても、ソニック・ユース加入(そして、友好的脱退)と、現代アメリカを代表するバンド、ウィルコの3 枚のアルバム制作に関与(2004 年の『ア・ゴースト・イズ・ボーン』はグラミー受賞)。
その他、ベス・オートンやジュディ・シル(!)、ジョアンナ・ニューサム、カヒミ・カリィといったアー ティストの作品を手がける。
自身としては、ウィルコのジェフ・トゥイーディ、グレン・コッチェとのルース・ファーでアルバムを2 枚、坂田明とのコラボレーション・アルバム、ダリン・グレイ、クリス・コルサーノとの恐山などのプロジェクトで作品をリリースし、若松孝二監督の映画『実録・連合赤軍』のサウンドトラックなどを制作している。
ジャック・ブラック主演の映画『スクール・オブ・ロック』の音楽コンサルタントも大きな話題となった。
今後の活動としては、復活フェノバーグの日本ツアー&アルバム制作に加え、早くも次のソロ・アルバムの制作に取り掛かっているという。
登録情報
- 梱包サイズ : 14.2 x 12.6 x 1 cm; 99.79 g
- メーカー : Pヴァイン・レコード
- EAN : 4995879932919
- 時間 : 38 分
- レーベル : Pヴァイン・レコード
- ASIN : B002I17XW2
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 310,955位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 64,369位ロック (ミュージック)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ギターやピアノなどがしっとり流れる。
心に染み入ってくる38分の旅。
今の季節にゆっくりと聴き続けたい。
マイクの初期作品と同様に、殆どの楽器を一人でこなしているマルチプレーヤーと言う情報から、興味を持ち本作を
購入しました。
ジム・オルーク の本作を聴衆したところ、物語性を強く感じさせる展開と構成力に優れている点は、チューブラー・ベルズと
同様であるが本作品「ザ・ヴィジター」 は生楽器の温かく柔らかな響きが心地よく、安心して聴ける作品と言う意味では
「チューブラー・ベルズ」より仕上がっていると思われる。
特にアコギについては様々な奏法により聴くものを圧巻させるが、飛びぬけてアコギだけを強調することなく、他の楽器と
バランスが良く計算され、協調しているところが、卓越していると思われる。
(余談ではあるが、「チューブラー・ベルズ」はマイクの一見して分かるギタープレイと、初見だとクラシックと錯覚する方ほどの構成、
又、「ケルト音楽」、「メタル」、「カントリー」等、様々なジャンルを融合させ作り上げている、マイクの代表作である。)
ジム・オルークは次回作(何年も待たされると思うが)が気になるミュージシャンで有り、本作をきっかけに他の作品も
聴衆したくなりました。
私自身が本作の聞込み不足を感じ、抽象的感想になるが一言で言うと、本作については「まるで欧州映画を
音楽にした様な作品」と評価を締めくくる。
両者ほど馬鹿大袈裟じゃない所が流石。
音が訪れては去って行く。センスに思わず唸ってしまいました。
3年の月日もかけたと言っているが、、
その冒頭直後、がらりと世界が変わる。
約40分の中で夢でも見ているようにコンスタントにコロコロと世界が変わっていく。
全くつかみ所がない。しかし心地よい。
どこをどう歩いているのか分からない様で後ろを振り返ると足跡はずっと真っすぐなまま。
彼のソロはほとんど聴いてきましたが "The Visitor” は最も洗練された、今までの集大成のような作品。
ここまでexperimentalな音楽をpopに出来る人はなかなかいない。
次作はEurekaの続編との噂だが本当楽しみです。
ブックレットにも書いてあるようにスピーカで出来るだけ大音量で聴いてほしい。
欲を言えばこの作品もBlue-specCDで出してほしかったな。
まず挙げておきたいのは、これはジムオルークというコンポーザー/プレイヤーの恣意的なコラージュ、持ちネタの開陳などでは決してなく、音楽言語の膨大な知識・ストックのあるミュージシャンによる、最適な音の「配置」、そして「物語」である。あたかも素晴らしい映画やアート・インスタレーションに出会った時の様な感触。
そう、極めて映画的(映画音楽的ではない)と言ってよいかもしれない。親しみのあるメロディ、口ずさみたくなるリフ、ときめく高揚、絶妙なブレイク…寄せては返す波の様に、車窓から眺める風景の様に、様々な音楽的出来事が生起する。どの瞬間も愛おしく、40分弱の間に特権的な時間はない。とりわけ細部=破片への暖かい眼差しは特筆できよう。ティルマンスの写真の様に、等価的であるということの、優しさ。(今作、オルークが一切唄わなかったのも、この等価性の配慮からではないだろうか)
しかし等価的といっても、ミニマルミュージックお得意の、決定的瞬間(エクスタシー)の欠如、時間の引き延ばしという主張が先行・前景化してはいない(『Bad Timing』にはまだシニカルな表情があったが)。ここには様々な物語が、「うた」がある。並列的というべきか、若しくは語呂合わせになるが「透過的」(様々な要素が透き通り、融解している)という方が近いかもしれない。
更にもう一点強調しておきたいのが、「一切編集なし」という点だ(ミックスは行っているが)。かつてオルークがその身を置いていた音響派が最重視してきた「ポスト・プロダクション」からの、決定的離別の宣言の様に感じる。過去に様々な音楽的可能性を押し広げたポスト・プロダクションであるが、(ある一点からの)事後的操作が為しうることの限界を悟ったからだろうか。おそらく彼は、技術進化により編集の可能性が果てしなく拡張している現在時において、新しく物語、うたを立ち上げるには、「ポスト」プロダクションから「リアルタイム」へ、「過去時間の編集行為」から「現在進行形の編集行為」という移行が必要だと判断したのだろう。これは並大抵の集中力では為しえない、大変緊張を要する作業だ。その意味で、編集の放棄は決して過去への退避などではない。
勿論、この何処までも滑らかにたゆたう音たちにリスナーが身を任せられることこそ、最大の成果だろうし、オルークの望むところかもしれない。確かに、最高のヒーリング、若しくはリラクシング・ミュージックと言えば、その通り。しかし注意深く耳を傾ければ、この音楽でオルークが為しえたことを見過すわけにはいかないはずだ。今後、ますますジム・オルークという才能から、目が離せない。
40分、どこでもない国を旅しているよな感じ。まさにvisitor。
手癖に頼ることもなく、壮大さもなく、ただ淡々としていてすばらしい。また聴きたくなってきた。
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