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『ダーティハリー』(Dirty Harry)('71)
出演∶クリント・イーストウッド、 ハリー・ガーディノ、アンディ・ロビンソン、レニ・サントーニ、ジョン・ミッチャム、ジョン・ラーチ、ジョン・ヴァーノン、メイ・マーサー、リン・エジングトン、ルース・コバート、ウッドロー・パーフリー、モーリス・アージェント、ジョセフ・ソマー、ビル・コウチ、ラリー・デュラン、マーク・ハートセンズ、デビッド・ギリアム
監督∶ドン・シーゲル
今さらポリス·アクションものの古典となったこの傑作のレビューを書く気はなかった。
…けど､Blu-rayで久々に見ちゃったんで､一応レビュー書き込みます。
この映画､初めて見たのは1972年の春､中学生の頃でした。日本では『フレンチ・コネクション』と確か同じ月に封切られたのを覚えている。その２本の世界的な大ヒットで､以後ポリス・アクションものは娯楽映画の最もポピュラーなジャンルとなっていく｡(『リーサル・ウェポン』や『ダイ・ハード』などの大人気シリーズや､TVでも『刑事コジャック』『刑事スタスキー&ハッチ』『マイアミ・バイス』etc.)
一匹狼的キャラの主人公ハリー・キャラハン刑事が､周囲からの強い風当たり(上からの圧力·マスコミの批判)を意に介さず単独行動で事件を解決して､警官バッジを捨てて去ってゆくラストがカッコ良かった(あの名作西部劇『真昼の決闘』のラストを彷彿とさせます)｡ なので､(これはあくまで個人的な主張ですが)シリーズ化されて『ダーティハリー２』が作られ､バッジを捨てたはずのハリーが､何もなかったように市警本部に復帰してたのは､ちょっとガッカリでしたが…｡
しかも『２』では､逮捕·起訴されても法の網をくぐり抜けて釈放されてしまう"法で裁けない悪党"が次々殺される事件が題材。じつは市警の現役警官らによる闇の仕置人グループの仕業なのだが､"法による正しい裁き"の側に立つハリーが､仕置人を取り締まるために戦うのである。上層部に逆らう単独行動の末にバッジを捨てた１作目の時の反体制的一匹狼はどこに行ったんだ？……って､それは個人の見解。いずれにしろ１作目は傑作､ポリス·アクションの金字塔です。
[物語] サンフランシスコ。屋上プールで泳いでいた女性が狙撃され死亡する事件が発生。市警のはみだし刑事ハリー・キャラハン(イーストウッド)は､狙撃地点で脅迫状を発見する。スコルピオと名乗る犯人(ロビンソン)は､市長(ヴァーノン)に10万ドルを要求し､応じなければ次はカトリックの神父か黒人を殺すと言う。身代金は支払われず､市警のヘリコプターによる空からのパトロール強化策が当たり､容疑者を発見して犯行を未然に防ぐが取り逃がしてしまう。
犯行を諦めない快楽殺人者スコルピオは､予告通り黒人少年を射殺する。次の標的に選ばれそうな教会の神父に当たりをつけたハリーは､相棒のチコ・ゴンザレス刑事(サントーニ)とともに罠を張るが､またも逃げられる。次にスコルピオは14歳の少女を誘拐し､身代金を要求してくる。市は身代金の支払いを決定し､ハリーはバックアップなし､単身での運搬役を命じられる。だが､ハリーはチコに車で後をつけさせる｡
身代金を奪うためフイに現れたスコルピオにハリーは襲われるが､チコが拳銃で援護。銃撃戦の末､チコは負傷。ハリーは負傷しながらも､スコルピオの脚にナイフを突き立てるが､スコルピオは何処かへ消えてしまう。犯人が脚の治療に訪れた夜間病院を手掛かりに､ついにハリーはスコルピオを発見·逮捕し､拷問で人質監禁場所を吐かせる。だが少女は死体で発見される。しかも､逮捕·自白の手続きが違法で裁判の証拠能力がないとされ､検察はスコルピオを釈放してしまう。
スコルピオは必ずまた何かをやると確信するハリーは､釈放後のスコルピオにロコツな尾行を続ける。苛立つスコルピオは､"殴り屋"を雇って自分の顔と体を傷つけさせ､マスコミにハリーにやられたと吹聴する。マスコミと事なかれ主義の上層部を敵に回したハリーは謹慎処分になってしまう。尾行のなくなったスコルピオは拳銃を手に入れると再び動き出す。だが､謹慎処分ぐらいで大人しくするハリーではなかった……。
はみだし刑事ハリーvs.快楽殺人者スコルピオというシンプルな図式の娯楽作だが､警察·検察·自治体などの硬直体質への批判や､現代社会のダークな面で様々な事件に取り組む現場の警察官の危険な汚れ仕事や生活の一端も盛り込まれている。ミランダ警告と言われる逮捕·取調べ等の固い規則の問題は､のちにピーター・ハイアムズ監督の『密殺集団』('83)でも取り上げられている。
前半で､本筋とは関係ないが､ビルの屋上での飛び降り自殺志願者とハリーの救出劇(?)が出てくるが､のちに作られたロバート・アルドリッチ監督の『クワイヤボーイズ』('77)やリチャード・ドナー監督の『リーサル・ウェポン』('87)などの同種のシーンに大きな影響を与えていると思う。
[余談] 書いてるうちに思い出した。上記の『クワイヤボーイズ』､昔VHSは出ていたようだがDVD·Blu-rayは発売されていないようだ。警察コメディの傑作で､個人的には『ポリスアカデミー』シリーズより面白かったと思うのだが……｡(ちょっと下ネタ多めだが(笑)) どっかで出してくれませんか～
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イメージ付きのレビュー
やっぱイーストウッドは最高にかっこいい。
久しぶりにダーティーハリーが見たいと思い、1.2.3.同時購入。どんな映画でも言える事だが、初回作はいい。特にこのダーティーハリー1は、よく出来ている。この時代の、日本語吹き替えも最高。プロ中のプロが、日本語吹き替えしてるので、臨場感が違う。ダーティーハリーは、個人的に３作目までだと思う。後は名前だけで、内容がグダグダ。だから私は３作目までしか見ない。まぁそれは人それぞれだけどね。兎に角久しぶりに、スカッとした。最高です。
上位レビュー、対象国： 日本
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2023年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久しぶりにダーティーハリーが見たいと思い、1.2.3.同時購入。どんな映画でも言える事だが、初回作はいい。特にこのダーティーハリー1は、よく出来ている。この時代の、日本語吹き替えも最高。プロ中のプロが、日本語吹き替えしてるので、臨場感が違う。
ダーティーハリーは、個人的に３作目までだと思う。後は名前だけで、内容がグダグダ。
だから私は３作目までしか見ない。まぁそれは人それぞれだけどね。兎に角久しぶりに、スカッとした。最高です。
ダーティーハリーは、個人的に３作目までだと思う。後は名前だけで、内容がグダグダ。
だから私は３作目までしか見ない。まぁそれは人それぞれだけどね。兎に角久しぶりに、スカッとした。最高です。
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