こわれゆく女 HDリマスター版 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き |
コントリビュータ | ジーナ・ローランズ, ピーター・フォーク, マシュー・カッセル, ジョン・カサヴェテス, クリスティーナ・グリサンティ, マシュー・ラボートー |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 2 時間 27 分 |
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商品の説明
ハリウッドのスタジオ・システムを拒否し、生涯インディペンデントの立場で映画を撮り続けた男、ジョン・カサヴェテスが残した不朽の名作が、HDリマスター&オリジナルスクリーンサイズで甦る!
現代人の閉ざされた人間関係の中での、純粋な愛情の探求を常に試みてきたカサヴェテスが、市井のありふれた家庭の中にその主題を求めた力作。夫を取り巻く仕事仲間の描き分けや、妻の日常の淡々としたスケッチも効果的。夫にはP・フォーク、妻にG・ローランズ。カサヴェテスの生涯の友でもあった名優が素晴らしい演技を魅せる。
★名優ジーナ・ローランズの代表作ともいわれるカサヴェテスの傑作
★デジタル・リマスター版(オリジナル画面サイズ)
★1974年ゴールデングローブ女優賞(ドラマ)受賞/1974年アカデミー賞主演女優賞、監督賞ノミネート作品特典
【ストーリー】
土木作業の現場監督ニックとその妻メイベル。メイベルは家族や友人に対する強い愛情の念をコントロールできない性格だ。ある日、夫婦2人だけで過ごす予定の夜に、突発的な事故でニックが帰宅できなくなったことをきっかけに、メイベルの奇行が目立ち始める。友人に忠告されても、妻の精神異常を認めないニックだったが、自分の愛情がメイベルに伝わらないことに苛立ち、彼女を精神病院に入院させる。半年後、多くの友人や親族を招き、メイベルの退院を迎えようとしたニックだったが、入院前とまったく変化していないメイベルが、必死になって自分を抑制しようとしているのに気づき、3人の子供たちと夫婦だけで、再会の夜を過ごそうとする。ヒステリー状態になったメイベルと家族たちは自分たちの愛情を激しくぶつけ合うが…。
【キャスト】
メイベル: ジーナ・ローランズ
ニック: ピーター・フォーク
トニー: マシュー・カッセル
アンジェロ: マシュー・ラボートー
マリア: クリスティーナ・グリサンティ
【スタッフ】
監督: ジョン・カサヴェテス
製作: サム・ショウ
脚本: ジョン・カサヴェテス
撮影: マイク・フェリス
音楽: ボー・ハーウッド
編集: トム・コーンウェル
録音: ボー・ハーウッド
【映像特典】
○ジーナ・ローランズ&ピーター・フォークのインタビュー(17分)
○オリジナル劇場予告編(2分20秒)
☆ジョン・カサヴェテス作品 当時発売!
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登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4907953035270
- 監督 : ジョン・カサヴェテス
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き
- 時間 : 2 時間 27 分
- 発売日 : 2009/11/20
- 出演 : ジーナ・ローランズ, ピーター・フォーク, マシュー・カッセル, マシュー・ラボートー, クリスティーナ・グリサンティ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 英語 (Mono)
- 販売元 : Happinet(SB)(D)
- ASIN : B002M7OHZI
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 240,349位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 24,226位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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子供を見送るも、しまった行かせなきゃよかったと後悔。
タバコをふかし音楽を聴きながら気を鎮めようとするも神経が高ぶっている。
ピーター・フォーク演ずる夫のニックは土木作業員。
子供達を祖母に預け、今夜は女房と夫婦水入らずで過ごす予定だった。
ところがダウンタウンで水道管が破裂し帰れなくなった。
同僚は気にするなと他人事のように言うが、私もそう言うだろうが、
ニックがこれほどまで気を揉む理由が映画を通して明らかになる。すぐに。
生活環境の影響で”こわれゆく女”の映画だと思っていたが、
メイベルは既にギリギリの状態で躁鬱を繰り返している。
狂ってるけど芝居と感じさせない。ジーナ・ローランズおそるべし。
ニックはメイベルを愛しているが、メイベルは狂っている。
ニックはこの歪んだ空間の舵を取ろうとしている。
隠しきれない火消しをする。現実とは別のシナリオを描く、当然周りは困惑する。
とある日のこと、ジェンセンが子供を預かってもらうために連れてきた。
しかし、ジェンセンは危険を感じ子供を連れ帰ろうとするが、丁度そこにニックと祖母が帰宅する。
娘のマリアが嬉しそうに全裸で駆け回っている。誰に脱がされたのか問い詰めるニックと祖母。
マリアはママと言い祖母に甘えるように抱きつく。
ニックが階段を上がるとメイベルとジェンセンがベッドに腰掛けていた。
ニックは状況が飲み込めずに発狂する。メイベルを平手打ち、ジェンセンに失せろと怒号を浴びせる。
すでにメイベルに翻弄され、堪り兼ねたジェンセンもニックに拳を一発ぶち込んで子供を連れ帰る。
ニックは他所に迷惑をかけなければ良しとしていたのだろう。しかし、限界の時を迎えた。
これを機にメイベルを入院させることになる。
翌日、土木作業現場ではみんなが気にかけるが、妻の入院に触れて欲しくないニックはブチ切れる。
同僚の運転で子供たちを連れ海に行き、帰りのトラックの荷台でビール、帰宅後、子供たちは酔っ払って寝てしまいニックは一人寂しく食事をとるなど、シナリオてんこ盛りです。
半年後メイベルが退院するあたりの話も狂っていて賑やか。
メイベルも狂っているが、ニックも相当だ。ニックも入院すべきだったのか。
ちょっと荒っぽい家族だが、この家族はこうして生きていくしかないだろう。
退院後、子供達はニックからメイベルを守ろうとする。ここがこの映画の救いどころでしょう。
妻が精神を病んでいくプロセスの描き方が秀逸ですね~。決定的になるのは旦那さんを始めとする家族が嘘をつきながら彼女を追い払おうとするシーンでした。「君のためなんだ」とかいって家から追い払おうとする旦那や「落ち着いてもらうだけだよ」とかいって注射打って強制入院させようとする医者とか、精神を病む人の周りには家族を始めとして欺瞞に満ちた人々がうずまいてるんだなあ、と改めて学びました。
それで入院から帰ってきた奥さんの一言がふるってますよね。「やっぱり家族といるのは最高ね!」
素晴らしいの一言。
せつない演技に、胸が締め付けられるような思いがした。
今後も何度も見たいなと思わせてくれる映画なので、
レンタルではなく購入して正解だったと思う。
監督はジョン・カサベテス。精神を病んだ妻(ジナ・ローランズ)と彼女を見守る旦那(ピーター・フォーク)の危うく切なく優しい夫婦愛を描いています。
実は旦那の方にもかなりの問題があり、家族は愛しあうべきだ・楽しむべきだ・幸せであるべきだと押し付けます。それなのに仕事は忙しく、妻の相手も十分にできず、平気で大声をあげ、そして妻が精神病院から退院した日、沢山の人を呼んでビックリパーティを開こうとします。これは見ている方もビックリのシチュエーションで、その滑稽な違和感は見てのお楽しみです。
ラストはレースのカーテンの向こう側での夫婦のやりとりが映され、果たしてハッピーエンドなのかバッドエンドなのか?でもその曖昧さが人生の妙なのかも知れません。
第47回アカデミー賞で監督賞にジョン・カサベテス、主演女優賞にジナ・ローランズがノミネートされています。
この映画は演技を観ていただきたいです。個人的にはニックが一番下の子を車から下ろして見る一瞬の眼差しが大好きです。
という感覚がなくてゼロか100思考的で自分が一番正しいと思ってるやっかいな奴。
いつもガミガミ怒鳴ってて疲れすぎて生きずらいだろうなと。支配的で自分しか愛せない男だと思った。
人々のおもに会話劇に焦点を当て、さまざまなカットの
切り返しがなされています。
メイベルがバーで見知らぬ男と相手をする場面ではまわりの喧騒が
無防備に入ってきたり、ニックが仕事仲間を連れてメイベルとともに
食卓を囲むシーンではまるでアドリブのようなセリフと間合いで
ことが進行するといった具合にです。
いわゆる即興演出というものでしょう。
彼女の情緒が不安定なのは母とこどもたちを自宅から送るところで
何となく察しがつきます。
入院させるため医師がやって来ますが、
ここでの一幕はまるでドキュメンタリーで、ジーナ・ローランズの
切羽詰った表情は演技にみえません。
メイベルは徐々に精神に異常をきたすのではなく、始めから一貫して
おかしかったように思われます。ニックは妻やこどもたちに対して
良きお父さんを演じようとしますが、どうも不器用な男で彼の振る舞いも
ずっと変わりません。ふたりの関係は近づいたり離れたりの
いびつな平行線をえがきます(ただしそれは微妙なもので基本的には不変である)。
映画自体も全編を通して何事か大きな心象的変化があるわけでもなく、
夫婦関係を中心に即興演出の手法で連綿と被写体を映し出しています。
この変化に乏しいダラダラ感が特別な効果を生み、ふたりの関係・作品の様相が
みごとにシンクロナイズしています。
一応ハッピーエンドで幕を閉じますが、いつまたやってくるかもしれない
メイベルの狂気を内包しているような気がします。
※ 写真・自己紹介は無視して下さい