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楽曲そのものがとてもいいです。
バード・バカラック的……と書いたら、わかりますか？
音はとても現代的ですけど、オールディーズを巧く消化したような、ハッピーなイメージがあります。
ハッピーといっても、乱痴気騒ぎって意味じゃないですよ。
狂乱ではなく、かみ締めるようなハッピーさというか。
バックのアレンジと音質も非常にすばらしく、流麗なタッチに陥らない、弾き過ぎないピアノがいい味を出しています。
そして、巧く出だしをフェイクして歌う愛生さんの歌もすばらしい。
声がすばらしい、ではなく、歌い回しがすばらしいんです。
声質はぜんぜんクルーナーじゃないんですが、昔のクルーナーっぽい、しゃべるような歌い方（今のウィスパーヴォイスのことではない）がチラホラあります。
久しぶりにこういう歌い方を聴きました。
