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![スラップ・ハッピー・ハンフリー[ボーナス・トラック収録]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/91O6vhn-9XL._AC_UL165_SR165,165_.jpg)
ラフ・トレードのジェフ・トラヴィスの勧めで、１９９７年、オリジナル・メンバーで再結成。
翌年、リリースされた全１２曲のアルバムにボーナス・トラック１曲を加えた日本盤。
日本盤のみ、ピーター・ブレグヴァドの描き下ろしイラスト（３点）と、手書きによる「What is Slapp Hhappy？」という文章付き。
何故かコーナーショップのアンソニー・サフェリーと、ブライアン・イーノ御大が紹介文を寄せている（どれも、訳あり）。
歌詞、対訳付き、歴史から振り返る、丁寧なライナーは大鷹俊一さん。
ピーター単独作が１、１２。アンソニー・ムーアとの共作が６、１１。アンソニー単独作が７、８、１０。
ダグマー・クラウゼとアンソニーの共作が４、９。
２はクラウゼが、３と５はピーターがメンバー以外と共作。
全体的に、かつてのトリッキーさが影を潜め、大人になったというか（失礼！）、落ち着いたニュアンス。
１９７０年代は暗い曲も、何処か、はしゃいでいるところがあったような気がしたが、本作の暗さは老いを実感し、それを達観しようとするような雰囲気が漂う。
キュートな歌姫ダグマーが、やや婆声気味になったのは否めず、しかし、その分、かつてなかった陰影を具え、１なんか素晴らしいデキ！
直訳すれば、「人生の傷痕」という歌詞も、深い。いろいろと考えさせられる。
ブレグヴァドって、やはり、ソング＆ライターとしての才能が、とんでもない。こういう大人の歌って、日本に、今、あるだろうか。
３は、ブレグヴァドと仲が良いＸＴＣのアンディ・パートりッジとの共作。幼い頃を想った歌詞と、内省的なメロディがよく合っている。
若い頃、ぶっ飛んでいたアンディが、まるで別人みたい。
自らの感性、理解力が劣っているとしか思えず、★五つの、「とても気に入った」までいかない自分が情けない。
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