ファーストアルバム「mariko」に、naru_a さんという人がレビューを書いています。
「この世にピアノがあって、この世に浜田真理子がいて、浜田真理子がピアノを弾けて、浜田真理子が歌を唄えて、浜田真理子が歌を作れて、その歌がCDになって世に出たことは、奇跡だ」
いや、うまいことを言うなぁ。ホントそう思います。まったく同感。
このアルバムは、「mariko」のリリースから11年、浜田さん45歳のときの作品。
優しい愛の歌がそろった名盤ですが、私はちょっと毛色の変わった「あの日の小夜曲」がとくに気に入りました。
出会い、別れ、そして今、という構成は、浜田さんもカバーした名曲「港が見える丘」と同じ。
レトロな曲調が快く、たとえば戦前の大陸の都市、大連での出来事を歌ったみたいな感じ。
そんな甘美で懐かしい恋歌を聞かせてくれるのも、浜田さんがなす奇跡の一つかもしれません。