みうらじゅんの自伝的小説を、盟友・田口トモロヲが監督!
青春は、モヤモヤするほど、ドキドキする。
初回封入特典 特典DVD:
■メイキング<渡辺大知のひと夏にカメラが密着したドキュメント映像>
■舞台挨拶集
■特番「色即ぜねれいしょん ザ・鼎談」
■主題歌「どうしようかな」PV<渡辺大知(黒猫チェルシー)、峯田和伸(銀杏BOYZ)、岸田 繁(くるり)> ほか約90分収録!
初回封入特典 特典CD:
伝説のユニット ブロンソンズ(田口トモロヲ×みうらじゅん)が主題歌&挿入歌を完全カバー!新規録り下ろし音源を収録!
<収録曲>
■「どうしようかな」歌:ブロンソンズ(田口トモロヲ/みうらじゅん)
■「旅に出てみよう」歌:ブロンソンズ(田口トモロヲ/みうらじゅん)
初回封入特典 <特製ブックレット>ブロンソンズ(田口トモロヲ×みうらじゅん)徹底対談 ほか
<他、仕様>アウターケース
初回映像特典 <本編ディスクに収録>
予告編、特報、TV-CM、
オーディオコメンタリー<田口トモロヲ(監督)×向井康介(脚本)×渡辺大知(主演)>
優しい両親、平凡な毎日、それが僕のコンプレックス。
安田講堂が陥落し、学生運動も下火になった1974年、京都。乾純は、仏教系男子校に通う高校一年生。ヤンキーたち体育会系が幅を利かせてる学校では肩身が狭く、家では優しすぎる両親にかわいがられ・・・・・・、ボブ・ディランに憧れてロックな生き方を目指しているけど、何かに反抗する勇気もない。おまけに、小学校の頃から片想いしてる足立恭子には告白すらできない。平凡で悶々とした日々を暮らしていた。
「行かへん?旅」
ある日、純は同じく文科系男子の伊部と池山から隠岐島への旅に誘われる。彼らによると、隠岐島のユースホステルにはフリーセックス主義者が集まるらしく、そこに行けば“モッテモテ”になるという。数日後、重いギターケースと旅行バッグを手にした純は、待ち合わせ場所である京都駅でタバコに火をつける。気分はすっかりロックミュージシャン。合流した伊部と池山に「ギターなんてずるい!」とからかわれながら、夜行列車とフェリーを乗り継いで、浮かれ気分で隠岐島へと向かう。
「これがフリーセックスの巣窟・・・・・・?」
想像よりはるかにショボいユースホステルの外観に3人はがっかりする。しかし「世界一自由な場所を作りたい」とデカすぎる夢を熱く語るヘルパーのヒゲゴジラや、母親以外の女性で初めて仲良くなった女子大生のオリーブたちとの自由で気ままな時間が3人を魅了していく。そして知らず知らずのうちに、夏の旅は3人の絆をも深めていく。あっと言う間に島を去る日がやってくる。フリーセックス主義者は結局ひとりも見つけられなかったが、いくつもの出会いと別れを経験した3人はちょっぴり大人になれた気がしていた。
夏休みが明けて二学期。学校も家も何ひとつ変わっていなかったが、純の中には何かが芽生え始めていた。自由を感じた島での時間