「練習曲」の方を見ました。これに限っての評価です。
内容は、台湾のある大学生が、ギターを背負い、高雄から反時計回りに台湾一周するもの。
2007年の映画公開後、自転車台湾一周「環島」が台湾人の間でブームになったとの由。
ストーリーは比較的淡々としています。起承転結やスリル、強い感動は必ずしも伴わず、これといって大きな展開もないロードムービーです。
しかしながら、聴覚障がいのある主人公の、穏やかにして芯の強い性格(「今やらなければ、一生できないことがある」は現地で有名なフレーズになったらしいです)や、彼が旅の先々で出会う人々の穏やかな優しさに、文字通り心が温まります。
また、台湾の風景(海岸線、都市部の活気、農村部の美しさ、等々)も非常に印象的です。
交通手段を問わず、台湾を縦断/一周する方の予習または復習としても良いかもしれません。(私自身は旅の復習的に観たのですが、思い出がフラッシュバックして、また台湾を訪れたくなってしまいました。)