コミカルな曲もありますが、ちょっと悲しい曲が多い。小鳩ちゃんはげらげら笑ったりしないで、
想いをじっと抱えながら祈っている、願っている、そしてがんばっているから。
この世の私たち人間の歌、曲であって、魔法などでは無いはずなんだけど、でも魔法のように
世界を越えていきそうなのは、小鳩ちゃんの思いがこもっている音だからでしょう。
春のうたかた:小さなスキップのようなハープの音が導く、わくわくする心の曲。
マジックナンバー:名曲です。(でも一度フルで聞いちゃうとTVサイズはもの足りない。)
Nobody Sings:この素敵なギター曲はアニメのどこで使われたかな?
あした来る日:つぶやくように始まり、高まってゆく祈りの歌。花澤さん、この難しい歌を歌い
きったのはすごい。この曲のモチーフが、いろいろな曲の中に埋もれています。
ひまわりの記憶、オクトパスダンス:幼稚園や保育園を思い出すなつかしい音。
空にうたう少女:「あした来る日」のoff vocalでの編曲。
An ancient story:遠くから語りかけてくる、じっと聞いていたい曲。
遠い日の忘れもの:ギターが歌って、バイオリンとチェロが加わる、こんな弦楽器だけの組み
合わせも良いですね。
うまらないなにか:はっきりしない欠落感をそのとおりに表現している、物悲しい曲。ピアノは
心の中に響いてきて、立ち上がれなくなるぐらい美しい。
あした来る日〜雪の降る街で:小鳩ちゃんはちょっと天に近いので、橇の鈴の音がよく似合います。
ジェリーフィッシュの告白:天使よりももっと天使のような小鳩ちゃんの歌。中島愛さんは本当に
声が良い。
ジャケット、歌詞ノートの色彩設計、触感が懐かしくて優しくて素敵です。
藤本さんの記憶の中の小鳩ちゃんはこんな感じなのではと思えます。
大も小も何カットも出てくる小鳩ちゃんは実に表情が豊かで深い。
このCDだけでも小鳩ちゃんが身近にいるように感じられる、価値有る一枚です。