米ミネアポリス出身のパンクバンド。結成されてから10年以上のキャリアを持ち長いことインディ・
レーベルで活動していたが、最近大手メジャーレーベルの米コロムビアと契約し発表した通算4作目。
いや〜、実に楽しい。最近の音楽シーンには珍しいほど直球勝負のシンプルなロック作品だが、全体
にローファイな雰囲気の音楽が蔓延している最近の音楽シーンの中では、逆に新鮮だ。
逆に言えば楽曲のバリエーションは少ないのだが、1曲が2〜3分と短く、全編40分足らずのコンパクトな
作品なので、全編通して高いテンションを維持出来ており、聴く方も飽きることなく何度も繰り返し頭から
聴き通したくなる衝動に駆られる前向きな作品だ。
このような作品は楽曲、特にどれだけ良いメロディが書けるかで作品の出来が大きく異なるが、その点
本作のメロディの良さは特筆もの。ジャケットの怪獣のイラストの如く人懐こくて一度聴くだけで耳に残る
分かりやすいメロディー。時に「Stand Too Close」等ではどこか切なさも感じられたりして、一本調子に
見えて、実は絶妙にサウンドに緩急をつけており曲順等も良く練られていると感じる。
以上、いろいろ御託を並べたが、こういう作品は楽しんだ者勝ち。
若い人はもちろん、この厳しい時代に頑張っている大人へ良質な「元気の素」としてお勧めです。