ウェブプレーヤーを開く
ニコニコ動画でなんとなく視聴したハロープラネットのメッセージ性の高い歌詞とPVとあの8bitサウンドには度肝を抜かれた。
全国流通のアルバムが出るということなのでハロープラネット以外の曲はあえて聞かずに購入しました。
まずアルバムの流れが本当に素晴らしい。
1時間越えの超大作アルバムなのに30分程度に感じるほどテンポが良かった。
そしてこのアルバムへのこだわりがあちらこちらから垣間見えるのが嬉しい。
絵本のようなブックレット、DVDに入っている完成度の高いPV、歌詞、ジャケットもとても気に入った。
やはりCDの中身以外にも工夫を凝らしているようなCDには好感が持てるし購買意欲も沸く。
近年CDが売れない売れないと嘆かれているが、愚痴をこぼす前にやるべきことがあるんじゃないだろうか。
このアルバムのようにね。
もちろん収録曲も素晴らしい出来。
3曲のインスト曲はアルバムの流れを滑らかにする潤滑油のような役割を果たしていて良かったし
中盤にはさまれているインスト曲でうまく前半と中盤、後半に分かれているのも良いセンスだと思う。
前半は良い意味で軽い、ゆるい、可愛い歌詞の曲が続く。
中盤のカムパネルラからは切ないような歌詞の曲が散りばめられ、
転じて後半では終末に向かっていく比較的重い、考えさせられるような歌詞の曲が続く。
曲は前中後通してピコピコサウンド全開でとてもかわいらしい。
自分はあまり打ち込みだとかの知識は無いので専門的な難しいことは言えない。
けれど聞いていてとても気持ち良いと思った。
ウタカタ永焔鳥はジャズっぽいというか、お洒落な雰囲気の曲で良かったな。
あと忘れちゃいけないのがメロディの良さ。
どの曲もメロディがとても光っていて、捨て曲と感じるような曲が無かった。
そして聴き終わったあとの、このなんともいえない感情。
短編映画を一本見終えたようなちょっぴり切なくて、悲しくて、
とても温かくてハッピーな気分になります。
そしてもう一周しようとプロローグ・終末鳥に戻る。
リピートが止まりません。
それに加えて、ここまで聞いているだけで視覚を刺激されるようなアルバムは今まで片手で数えられるほどしか聞いたことがない。
何がそうさせているのかはよくわからないが、壮大で儚い世界が目の前に広がっていくように感じる。
初音ミクが好きな方は間違いなく買い。
音楽とは芸術であるべきと思ってる方も買いだと思う。
初音ミクなんて…、みたいな偏見をもつんじゃなくまずはハロープラネットのPVをみて欲しい。
きっと考えが変わるはず。
傑作です。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
