個人的に2ndAlbumはあまり好きじゃない。
1stで完成されてしまったサウンドを2ndで引っ張って見事に蛇足となっていた。
でも今作は違う。
昨今のエレクトロブームに便乗したのかどうかは知らないが、エレクトロ色の強いアルバムになっている。
進化というよりは変化といったほうが適当だと思う。
日本盤ボーナストラック含め全16曲の70分越え。
これだけの曲数を1枚のアルバムに詰められるとやはり中盤だれてしまう。
ここは賛否両論の所なのだが、今作ではギターの音は控えられキーボードがかなり多用されていた。
自分はすんなり受け入れたれたので良かったが、この点を受け入れられるかどうかはやはりその人次第なのでまずは何処かで視聴してみてほしい。
そして、1stのような壮大さは無いものの美しさは今作にも健在。
どちらかというとサウンドは丸みを帯びて"可愛らしい"と形容したくなるサウンドになっている。
UKデビューアルバムとなるだけあって力の入れ具合は前作、前々作とは比べ物にならないものになっている。
まぁ、個人的には1stのラフさも大好きなのだが。
日本盤は相変わらず小さな紙一枚の表に解説、裏に対訳となっている。
最近流行り(?)の紙ジャケット仕様なので嬉しい。
日本盤ボーナストラックも海外盤にそのまま入れた方がいいんじゃないか?というぐらいクオリティが高く、満足。
購入を考えている方にはぜひ日本盤を購入してほしい、4曲もボーナストラック入ってるしね。
UKで受けそうなエレクトロ色は強いものの、Kyteらしさはきっちり残っているので是非とも売れてほしい。
あ、2ndに入っていた曲のアレンジだが、とても良いものになっている。
たった1年足らずでよくここまで作りこんだなと思うほど。
新曲として扱っても良いレベルなので期待してほしい。