THE JETZEJOHNSON1年3ヶ月ぶりのニュー・アルバム「SOLID BREAKS UPPER」。
は、本人がインタビューで語っている通りに非常にポップで、ノリの良いアルバムになりました。
これがジェッジ!?って思う曲もあるくらいの。
というのも今回は日本語詞が半数以上を占めていて
楽曲のアレンジもバキバキのものが少なめ、彼らの持ち味であるクールさも今回は抑えて
ひたすらに明るくて楽しくて分かり易くて
まるでJ-POPのような音像のアルバムになっています。
それこそTHE JETZEJOHNSONがJ-POPと向き合った、挑戦したって感じの。
特に実質ラストの「夜をこえて」の振り切れっぷりは今までと比べてもかなりのもの。
前作に入っていた「Pizza」みたいな曲だらけのアルバム、と言えば分かり易いだろうか。
もちろん、前向きな詞も多いけど、その一方で的確なメッセージ性を感じさせてくれるのもジェッジらしい。
中にはストレートな愛の詞もあったりして、それもまた今までとは違って面白い部分。
しかし、このアルバムは、だからこそ厚みと言う面では前作までよりも薄いし、
この変化に戸惑う人も多分居ると思うんですけど
割と一枚通して何度も聴いてみると、これはこれでやり切ってて良いというか。
「Fury」だけは唯一過去のテイストだと思うんですが
それ以外のはっちゃけっぷりは、多分このアルバムでしか聴けないと思います。
「Rain Frog」を除いて全てがタイトル通りアッパー或いはアッパー気味な今作、
一つの変化球アルバムとしては中々に面白いものになっているんじゃないかと。ここでしか聴けないデジロックで鳴らされるJ-POPライクなアルバム、
景気付けたい時とかにも是非。
時間も約40分と割と気軽に聴けるのもミソ。聴きやすさも抜群でした。
これを受けての次回作がどういうものになるのか。が、早くも楽しみです。