前作/Holy Ground: NYC Live With the Wordlessから続くLive音源。
選曲は前作を中心となっており、リリースツアーと考えていいのだろうか。
本作はオーケストラを含む総勢28人編成のインストゥルメンタル音楽。
シンプルかつ心に暖かく染み渡るメロディが特徴のMONOは、それにしてもオーケストラとの相性バツグンである。
ハイライトであるPure As Snowからラストまで、光の川のように音は流れる。
それはまるで苦渋の先に見えた天使たちの歌声のようで、生きる希望を与えてくれました。
どうしたらこんな音楽が作れるんだろうと、同じ日本人として誇りに思えます。
Live会場は丸みのある建築で、そこから産まれ落ちる決して後付けでは再現できないであろう角の取れた反響感が、細部にまで拘ったであろうマイキングの効果も加味し、究極のLive盤となった。
ストリングスとストラトギター/ピアノの溶融感も最高としか形容しようがない。
天上からは粒の細かなシンバルがダイナミズムとなって降り注ぎ、ベースやコントラバスのドローンはしっかりとミドル以上の音たちを支えている。
それにしてもこの大編成かつロックバンドの録音/編集は想像を絶する困難だろうなぁ。
録音技師の苦労や、それを乗り越えんとする情熱がひしと伝わってくる。
この大所帯オーケストラを連れてのツアーは物理的に難しいだろうから、国々でメンバーを入れ替えてることを想像させる。ならばLiveの一本一本が超真剣勝負であり、1音のミスとて許されない極限の緊張感から飛翔するノイズの洪水に、感動できないわけがない!!