He111の派生型の中でも最も異彩を放つZ型。
He111を二機連結した奇形児の様なその姿は、今の目で見てもインパクトがあります。
インパクト抜群のZ型ですがグライダー曳航型のZ-1が少数生産されただけで、爆撃機型のZ-2や偵察機型のZ-3は計画のみに終わりました。
このスケールのZ型はイタレリのキットが存在しましたが、細部が正確ではないという欠点がありました。
このキットはイタレリよりずっと新しいだけあって、細部に至るまでZ型そのものを正確に再現しています。
箱の中にはみっちりパーツが詰まっており、主翼以外はHe111二機分+αのパーツが入っています。
パーツの篏合も良好で組み立て易いキットですが、作る手間は2.5機分くらいかかるので覚悟しましょう。
カムフラージュは通常迷彩と冬季迷彩の二種から選択できます。
ドイツ機研究家、国江隆夫氏の解説書が入っていますが、その解説文や図解は最近発刊された「世界の傑作機No.186」にほぼそっくりそのまま転載されています。
ドイツ機ファンにはお薦めのキットですが限定品だったので、最近は見掛けなくなったのが残念です。