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近頃新作も発売されるので、これを機に本作を含めたTVシリーズを見直した感想を書かせていただきます
言わずもがな、この作品は三国志を題材にしたシリーズです
第一期が制作・放送されたのが2003年、この頃の制作会社は今現在も深夜アニメ界で活躍しているJ.C.STAFF
原作初期に合わせた絵柄だった事や後の二期以降の作画監督・キャラクターデザイン担当のりんしんさんが関わっていない為、現在の一騎当千の絵のタッチとは大分異なる作品でした
二期が始まった2007年以降は制作会社とスタッフ陣を一新（おまけに一部声優も変更）した事で、この作品の重要要素である「エロ」と「アクション」・漫画的派手な演出等を引き継いだ上でパワーアップしました
他のバトルアニメに比べたらそれほど動きの良いアニメではないですが、それでもたまに見せられるアニメーターの本気みたいなものを伺う事が出来て、シリーズを追うごとに多少バトル時のキャラクターの動きもマシにはなってきます
エロ枠のアニメとは思えないぐらい唐突にぐるぐる動きまくるシーンなんかも稀にありますしねｗ
一見「あーあれね、毎時期恒例の中身空っぽのエロ枠のアニメでしょ」と呆れられてしまいがちのシリーズかもしれませんが、実はストーリーはかなりしっかりした内容です
主人公孫策の成長を重点に置いた第一期、新たな勢力が表舞台に挙がり三勢力の衝突を描いた第二期、左慈元放の暗躍により闘士間で混乱が起きる事件が描かれた番外編的な第三期、二期の後日談的エピソードでもあり本シリーズのテーマを明確にしたTVシリーズ完結編の本作第四期
いずれも結構シリアスなストーリー展開で、ましてや終始おバカっぽい日常的な回は基本的にないです
登場人物の死、暴走、暗殺、敵勢力への寝返り等が特に描かれた二期はシリーズ中相当ヘビーな内容です
一方で三国志時代の英雄の宿命を背負ってしまった闘士達が自身の宿命・運命にどう向き合うかというテーマも初期から一貫しており、方向性のブレがない
そして第四期に当たる本作ではそのテーマが今まで以上に強調され、苦難する闘士達の姿が伺えます
ただ今作は各勢力の衝突が度々起きていたそれまでとは違い、巨大な敵・勢力を前に三勢力の一部のキャラ達が一方的に巻き込まれる形なので、二期に比べると話の密度はやや薄いです
また物語が進むごとにどんどんバトルが人間離れしていくので、一部の技がダサいというかなんというか
やはりアクション面でもう一歩踏み込んでほしかったですね
間もなく新作も発売される事ですし、これ以降発売されていたOVAもそろそろ観てみようかと思います
