演歌や歌謡曲の名曲を今風にアレンジした「カバーズ」シリーズの第3段。〜ルーツ・オブ・ジェロ〜と副題が付いている通り、ジェロさんが演歌歌手になるきっかけになった曲を集めています。
ジェロさんの魅力は、言葉を丁寧に発音するので歌詞を見なくても聞き取れる所と、中低音の優しい声と、やわらかい歌い方だと思います。ずっと聴いていても飽きないので、CDをリピートにしてかけたまま、気が付くと何時間もたっている事があります。
今回の収録曲は、昔から歌いこんだ思い入れがあるものばかりからか、いつにも増して丁寧に聞こえるというか、心にしみました。どの曲も私の好みにはまりましたが、特に「越後獅子の唄」がアレンジも良く全体的に良い仕上がりになっていると思います。次いで「契り」「アメリカ橋」が良いです。それから「津軽恋女」の「♪降りつもる雪 雪 また雪よ〜」の早くなる所は、よく口が回るなぁと、さすが「海雪」のサビを歌いこなしただけあると思いました。
以上、私なりの感想です。
【曲情報】( )はオリジナル歌手名。
■越後獅子の唄(美空ひばりさん)・・・5歳の時に初めて覚えた演歌。ジェロさんの原点。
■津軽平野(千昌夫さん)・・・ジェロさんが吹き込んで送った歌の中でお母様が誉めてくれた。
■アメリカ橋(山川豊さん)・・・アマチュア時代にカラオケ大会でよく歌った歌。
■契り(五木ひろしさん)・・・初めて聴いたときに感動したという、ジェロさんが尊敬する五木ひろしさんの歌。
■夜桜お七(坂本冬美さん)・・・アメリカにいる時から大ファンの坂本冬美さんの歌。「NHKのど自慢」に出場。
■津軽恋女(新沼謙治さん)・・・アマチュア時代にカラオケ大会で歌った歌。デビューのきっかけとなった。
■J(イ・ソンヒさん 門倉有希さん)・・・日本語が分からないお祖父様が好きだった歌。