![RF (アールエフ) ワールド 2010年 06月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lyoFsSJOL._SY445_SX342_.jpg)
著者(小室貴紀氏)は「「無人島」の部分を「レベルの高いRF技術者として」と読み替えてみると,やはり私はベクトル・ネットワーク・アナライザを持っていたいと思うのです.」と冒頭に問いかけています。そして、この問いかけの意味が十分にわかる内容になっていると思います。初学者にもわかり易いように具体的事例を図と写真で丁寧に説明されていて著者の努力がうかがわれます。
Sパラメータについてもわかり易く説明されていますが、限られた紙面での限界もありますので、初学者には他書も参考にされることをお勧めします。CQ出版社からも良書が刊行されています。
特集に連動した「低価格ベクトル・ネットワーク・アナライザ・・・キットの製作・試用記」も面白い。「£238」で入手したとのことですが、今後が楽しみなキットです。
「Sパラメータの父,黒川兼行氏独占インタビュー」には、示唆に富むエピソードがあり参考になった。世界レベルで活躍されている方々には共通した(？)パーソナリティがあるのか・・・。
「GNU RadioとUSRPで始めるソフトウェア無線」では、こんなものがあったのかと感心した。いま、実用化で最も先端な分野の1つだ。
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