butter butterの3rdミニアルバム。ドラムの杉本が今作を最後に脱退ということで3人での最終作品。毎度のことながら一度聴くだけでは拾い切れない変則的なメロディーとクセのあるボーカル。相変わらずクオリティは高い。
普通に悩み、普通に人を求め、普通に生きる。それがいかに難しいか。
なくなってほしいものはいつまでも消えてくれない。
手に入れたいものはいつまでも手に入らない。
フロントマン鈴木の書く詩がそれを生々しく描き出す。
『嘘じゃない愛があって適当な暮らしがあってそれだけでいいのにな それだけで良かったのに』(交錯)
今作を聞いて改めて思ったのは、butter butterは人間の持つ普通の感情や普通の姿を巧く謳うことのできるバンドなのだということ。今活動中のバンドの中ではなかなか貴重な存在だと思う。
杉本の脱退は残念なニュースだったが、このバンドにはまだまだ伝えられるものがあると思う。
これからどのような動きを見せていくのかが気になる。
もう少しその先を見ていたい。