第9話は郷隊員に休暇を取らす為かわりにニューヨークからモンスターソナーを持ち帰る南隊員。しかし途中でマットアローは飛行困難になり無人島に不時着するのでした・・この作品は南隊員が主役です。熱い演技を堪能して下さい。また特撮ではMATの飛行機解体整備風景が堪能できます。こういう細かい映像がマニアの心をくすぐるんですね〜。登場怪獣はダンガーです。
第10話は先生と次郎達が化石発掘している所にパトロール中の郷、南両隊員が立ち寄ります。そこを開発業者が強引に重機で掘削しようとしたら巨大な生物の化石が現れたのでした・・この作品では郷、南隊員が加藤隊長の方針に反発します。子供の夢を壊してまで乱開発をするような業者を支持するのが果たして正しいのか。そして新マンのとった行動は・・考えさせられる作品です。登場怪獣はステゴンです。
第11話は怪獣らしき物を見たという報告を受けたMATは現場を捜索。そこでは時代劇撮影者達が黄色い粉を浴びて死んでいました・・この作品は岸田隊員が主役です。父が旧帝国軍人で、毒ガスの開発をしていた事実を知って悩みます。こういうエピソードからもこの頃はまだ戦後なのだという認識をさせられます。またこの作品は金城哲夫さん最後の脚本です。重くテーマ性ある内容は如何にも彼らしいといえます。当時この作品を機にもう一度ウルトラへ戻るかといわれていたそうですが、冷めてしまった心は戻らず、その後故郷沖縄で泥酔による転落死を遂げるという人生はあまりに悲しすぎます。登場怪獣はモグネズンです。
第12話は3ヶ月に1度のMAT特別訓練(本当に危ない・・)中、族(すごくダサい・・)がやってきてMATを冷やかした後、近場で佇んでいた美少女を追っかけ回します。しかし・・この作品は郷隊員と謎の美少女・牛山静香を巡る悲しい話です。車社会へ急変貌を遂げている日本を風刺しています。最後の会話シーンは凄く切なくも日本の民話を彷彿させる良作品です。登場怪獣はシュガロンです。