結構昔の作品ではあるので、物足りない部分も多々あるかと思います。
よくオトメイト作品で言われる金太郎あめ感は仕方ないかなと。
西遊記がモチーフの作品ですが、独特のゆる〜い空気、かと思えばシリアスになっていく後半戦、ギャップが凄くいいです。
テーマソングも分かれていて、賑やかな旅の雰囲気と真実への道筋への過程の持っていき方がいいです。
キャラについて:悟空。
全く戦わないメインヒーロー。
びっくりしました。
え、お前は出ていかないのー?と。
普段のだらだらした空気の分、「真実の悟空」を知ったとき、かなり戦慄が走りました。
悟空は想いが通ってからの破壊力が半端なかった(笑)
一番好きです。
八戒:彼は最初、メインヒーローから攻略する、という私のスタイルから除けば一番に気になったキャラでした。
女好きの旅のムードメーカーな彼ですが、人間的な観点から言えば一番切実な事情を抱えています。
どうか、彼を嫌わないであげて下さい。
共に未来を作ってあげて下さい。(親心?)
悟浄。
真面目一徹、玄奘至上主義なので最初うざく感じるかもですが、心根は優しい青年です。一行のオカンです。
生きてしまった苦悩、ここがポイントです。
そしてあの人が、立ちはだかります。
玉龍。
彼が何者かはキャラルートで明らかになるので、深くは触れないでおきます。
彼のテーマは、盲目的な献身、想うことの意味です。
心の成長の物語です。
余談ですが彼がリアル西遊記の三蔵の馬にあたると知ったのはかなり後です。
オリジナルキャラかと思ってしまっていた。(笑)
蘇芳。
もとい、ら…ごほん。
最初は違う人物として一行の前に現れますが、本質はこちらです。
人物は勿論、近藤さんの演技が魅力的で、私の中の順位をかなり変動させました。(笑)
彼に前世の記憶はなく、印があるという理由で冥界に引き込まれた被害者ですが、そこで得た仲間である金閣・銀閣や妖怪達との絆が良かったです。
大きな意味での「家族」のために戦う物語だと思います。
楊漸。(二郎真君)
攻略キャラではないですが、悟空の次にランクインです。
キャラが濃く、SYKといえばこいつ、な人、いや仙人様です。
悟空ルートで明かされる、抱えていた苦悩、葛藤、悲しみ。
普段からは想像できないですが、彼もまた500年前の「被害者」です。